ベトナム、ミャンマーでの暴力行為の阻止を支援するよう国際社会に呼びかけ


国連ベトナム代表部は、国際社会がミャンマーでの暴力行為を阻止し、対話と和解に円滑な状況を整えるため、建設的に貢献していく必要があると考えている。



2021年4月9日、イギリス、アメリカ、エストニア、フランス、アイルランド、ノルウェーの国連安全保障理事会のメンバー各国が、オンライン形式で、ミャンマー情勢に関するアリア式会議を、共同で主催した。

ミャンマー国内外のいくつかの組織の代表報告者数人も、共同主催国によって会議へ招待され、ミャンマーの現在の状況を報告した。どの報告者も、ミャンマーの現在の状況に懸念を示し、経済・食糧・医療恐慌のリスクと、内戦が生じるリスクについて警鐘を鳴らした。

多くの意見は、暴力行為の抑制、緊張状態の高まりの回避を呼びかけ、ミャンマー市民の要望に沿った対話と和解を通した相違、不一致の解決を提案した。

国連ベトナム代表部代表のダン・ディン・クイ大使は、会議での演説で、 現在、最も優先すべきことは、全ての人のために生命と治安と安全を守ることであり、支援が必要な人、特に社会的弱者層に対する妨害を受けない人道支援であると強調した。

大使は、ミャンマーの関係各方面に対し、暴力行為を抑制し、域内の平和と安定のために、市民の意志と要望に沿って、対話と和解を進めるよう呼びかけた。

ベトナム代表部は、国際社会がミャンマーでの暴力行為を阻止し、対話と和解に円滑な状況を整えるため、建設的に貢献すると同時に、ミャンマーの独立、国家主権、領土保全、統一の原則を尊重し、ミャンマーに関する国連事務総長特使の役割を支持し、各方面に対し特使のミャンマー訪問に円滑な状況を整えるように呼びかる必要があると考えている。

大使は、5500万人のミャンマー市民は皆、ASEANという大家族のメンバーであり、ASEANはいつでも関連機構を通じて、建設的且つ平和的にミャンマーに助力でき、ベトナムを含むASEANのメンバー各国は、これまでも現在もミャンマーの関係各方面と共に、この問題の解決策を見つけ出すために、対話を促し円滑な状況を創り出そうとしていると述べた。

大使は、国際社会に対し、ASEANの努力と立場を支持するように呼びかけ、関連する重要な問題に関する国連での議論には、ASEAN各国と域内の他国との十分な協議を必要とすることを望むとしている。

アリア式会議とは、新たに生じた重要問題に関して議論するための安全保障理事会の理事国とそれ以外の国、また、関連する各組織が参加する、安全保障理事会の非公式の会議形式である。

各提唱国には、共同での会議の主催の他、安全保障理事会の理事国以外の国と各報告者の参加形式を調整する業務もある。

今回の会議は公開開催された。会議では、各報告者と安全保障理事会メンバーは演説を直接行い、メンバーでない国々は安保理に演説原稿を送った。

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（ 翻訳者:鎌野天衣 ）
（ 記事ID:5925 )