ベトナムは香港との協力関係を促進する
2021年04月29日付 VietnamPlus 紙
ファム・ビン・ダム総領事と林鄭月娥香港行政長官
ファム・ビン・ダム総領事と林鄭月娥香港行政長官

ベトナムは香港との協力関係を促進する


林鄭月娥香港行政長官は、貿易、投資、観光など多くの協力分野を増やしていき、ベトナムと香港の関係がますます発展することを希望した。



駐香港の国営ベトナム通信社特派員によると、4月29日午後、香港特別行政区(中国)の庁舎において、林鄭月娥香港行政長官は、在香港ベトナム総領事館のファム・ビン・ダム総領事から着任表敬を受けた。

会見で、林長官はダム総領事の香港着任を歓迎するとともに、ベトナムの新しい国家主席および首相へ同長官からの祝意を伝える書簡を手交した。

近年のベトナムと香港の関係は非常に力強く発展しており、二国間貿易額は毎年10%以上の成長を続けている。2020年の貿易額は240億米ドル以上に上った。香港にとってベトナムは、ASEAN各国の中で第3位の貿易パートナーである。

香港の状況が再び安定してきたことから、林長官としては、貿易、投資、観光、クルーズ産業など多くの協力分野を増やしていき、双方の関係がますます発展することを望んでいる。

林長官はまた、ベトナムの新型コロナウイルス対策の効果を高く評価し、同じく香港の感染状況もよりよくコントロールできているとの認識を示した。同長官によると、今、双方が相互往来の仕組みを確立することについてしっかりと検討すべき時期に来ている。

林長官は、先頃、香港とシンガポールは「トラベルバブル」のモデルを公式に発表したと述べた上で、ベトナムと香港が、早期に双方各々の条件や状況に適した同様の仕組みを確立することができるよう、具体的かつ詳細な事項に関して共に協議することを希望すると表明した。林長官は、この仕組みによって、双方の国民がより容易に往来できると確信している。

ダム総領事は、これまでの間、香港を繁栄する都市、重要な国際金融センターへと発展させた林長官の指導者としての役割を高く評価すると同時に、香港が社会秩序の安定を回復し、直近の感染状況をよりよくコントロールできていることに祝意を述べた。

その上で、ダム総領事は、双方の往来ルートの確立に関する香港行政長官の決意とコミットメントについても高く評価した。同総領事によると、感染状況を周到に検討する必要があるものの、ベトナムと香港は、各企業が円滑に往来できる条件を整え、および双方の間の交流を強化するため、国境を越える往来の緩和措置を模索していく必要がある。

ダム総領事は香港政府がベトナム人の留学ビザ発給に関する規定を緩和したこと、および引き続きその他の各種ビザを発給していくと確約したことについて謝意を述べた。

ダム総領事は、林長官の指導の下、香港は、今後も国際都市、金融センターおよびクリエイティブテクノロジーセンターであり続けるとの確信を述べた。また、香港が多くの分野でベトナムとの協力関係のさらなる発展を支持し、今後双方がより一層成功を得られるよう支援されることを確信すると述べた。

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( 翻訳者:榎本泰希 )
( 記事ID:5955 )