ベトナムと中国、トンキン湾領海画定線付近の海域でパトロール


今回のベトナム海上警察と中国海警局の合同パトロールは、トンキン湾の境界線上、21地点から9地点までの13地点に及ぶ。



トンキン湾の境界線に隣接する海域で、ベトナム海上警察と中国海警局による2021年初の合同パトロールが3日間（4月26日～28日）にわたり行われた。

双方の高い責任感により今回の共同点検は成功をおさめ、平和で安定した相互利益を得られる海域の構築に貢献した。

ベトナムと中国のトンキン湾海域における漁業協力協定が2020年6月30日に失効した後、両国が次の協力内容を策定するため交渉を進める間、漁師が通常操業を行えるよう、ベトナム海上警察と中国海警局は、トンキン湾分界線に隣接する海域での合同パトロールを実施した。

今回の合同パトロールに、ベトナム海上警察側は第一管区司令部副司令官兼参謀長チャン・ヴァン・トー大佐率いるベトナム海上警察巡視船8004、8003による船隊がベトナム合同検査隊として参加した。

中国海警局側は、中国海警局南海分局副局長劉添栄氏が指揮する4301と4203の船隊が、中国合同検査隊として参加した。

今回のベトナム海上警察と中国海警局の合同パトロールは、トンキン湾の境界線上の9地点から21地点までの13地点に及ぶ。

両国の海上警察は、巡視ルート上での電話会議、分界線に隣接する海域で操業する漁船の検査・監視などの内容を実施した。

合同巡視ルート全体では113隻の漁船を観測・確認し（ベトナム船47隻、中国船66隻）、同海域を航行する7隻の輸送船を確認した（中国漁船1隻、ベトナム漁船3隻に対し安全確保のための検査を実施）。 漁業規定、新型コロナウイルスの防疫、選挙活動についてや、不法出入国者の移送をしないことなどに係る内容を宣伝し、治安維持、海上での活動や振る舞いに関する規制についても宣伝した。

今回の活動を終了するに当たり、相手国との電話会談でチャン・ヴァン・トー大佐は、「2021年第1回越中トンキン湾境界線隣接海域における合同パトロールはすべての内容を遂行した。 双方が密接に協力し、承認された計画を順調に実施した」と強調した。

チャン・ヴァン・トー大佐は、これらの活動は両国の関係が発展し続けるための原動力となると信じるとし、2021年が両国の党、国家、国民の関係にとって、また特に両国の海上警察にとってより良好で新しい発展段階となることを期待している、と述べた。

パトロールは成功を収め、人と交通手段の絶対的な安全が確保された。ベトナム海上警察巡視船の幹部と兵士は団結し、積極的に困難を克服し、命令に厳格に従い、計画通りに任務を遂行した。

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（ 翻訳者:八城星 ）
（ 記事ID:5984 )