ミャンマー、ASEANの代表との協力を確認
2021年05月07日付 VietnamPlus 紙
3月3日ヤンゴンで、国軍幹部による国の政権掌握に反対するデモ参加者を解散させるため、催涙ガスを使用するミャンマー警察
3月3日ヤンゴンで、国軍幹部による国の政権掌握に反対するデモ参加者を解散させるため、催涙ガスを使用するミャンマー警察

ミャンマー、ASEANの代表との協力を確認


ASEANはミャンマーへの特使の派遣を希望し、ミャンマーは国内の治安が安定した際に、“ASEANの代表と協力する”としている。



5月7日、国家統治評議会(SAC)のカウン・ヘット・サン報道官は、先月ASEAN首脳が合意した5つの項目に従い、ミャンマー国軍は、ASEANの議長特使によるミャンマー訪問を前に、国内情勢の安定化に努めていると伝えた。

テレビでの発表でカウン・ヘット・サン報道官は、ASEANはミャンマーへの派遣の派遣を希望しており、ミャンマーは国内の治安が安定したら、“ASEAN代表と協力する”と伝えた。

ミャンマー国軍が政府の幹部、地域・州の地方政府首相、国民民主連盟(NLD)の幹部メンバーを逮捕した2月1日以来、ミャンマーの政治は閉塞状態にある。

4月24日、インドネシアの首都・ジャカルタで開かれたASEANの首脳級会議(ALM)において、ASEANの各国首脳はミャンマー情勢に関し5つの合意に至った。5項目には、暴力の即時停止、全当事者が最大限自制すること、平和的な解決に向け全当事者間で建設的な対話を行うこと、ASEAN議長国の特使を派遣し、仲介役となり対話を促進すること、ASEAN防災人道支援調整センター(AHA)を通じて、ミャンマー市民への人道支援を行うこと-が盛り込まれている。

国連安全保障理事会も4月30日、ミャンマーに関するASEANの5つの合意事項について、即時実行されるべきであると強調する声明を出した。

安全保障理事会は、「ASEANの中心的役割を全面的に支持する」と強調するとともに、ミャンマー問題を担当する、クリスティーン・シュラーナー・ブルゲナー国連特使の“一刻も早い”ミャンマー訪問の実現を促した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鎌野天衣 )
( 記事ID:5990 )