ベトナム、民主主義と人権常任委員会の会合に参加
2021年05月19日付 VietnamPlus 紙
国会対外委員会レ・トウ・ハー常任委員
国会対外委員会レ・トウ・ハー常任委員

ベトナム、民主主義と人権常任委員会の会合に参加


IPUの民主主義と人権常任委員会のオンライン会合では、全世界におけるインターネット空間における子どもへの性的虐待と搾取の防止に関する法律をテーマに、討論が行われた。



5月18日夜、国会議事堂で、国会社会問題委員会のレ・ティ・グエット常任委員と国会対外委員会レ・トウ・ハー常任委員はベトナム代表として、列国議員連盟第142回総会(IPU-142)の枠組みで行われている民主主義と人権常任委員会のオンライン会合に参加した。

IPUの民主主義と人権常任委員会のオンライン会合では、全世界におけるインターネット空間における子どもへの性的虐待と搾取の防止に関する法律をテーマに、討論が行われた。

各代表は、デジタル世界は民主主義と経済に関して多くの機会をもたらしたと述べた。全世界でインターネットを使うことが一般化して、よりスムーズにより早くインターネットにつながるようになった。しかし、インターネットが旋風を巻き起こす半面で、有害な他者や有害な情報がインターネット空間を通じて子供に近づくことが容易になったがゆえに、子供が被害を受けやすくなっている。

2019年9月、国連子供の権利委員会は、デジタル時代における子供の性的搾取と子供の人身売買の防止に関するガイドラインを採択した。

委員会は、「国家がいかに進歩しても法の空白は未だ存在している。インターネット空間における子供の性的虐待と搾取の防止に向けより効果的に戦うためには、これを克服しなければならない。新型コロナウイルス感染症によって社会からの孤立と経済の不安定が増したことで、子供にとってオンライン上でのリスクが増大した」と結論を述べた。

各代表は、委員会の決議には、各議会がインターネット上での性的虐待と搾取のリスクから子供を守ることに関して国レベルの法律作成を促進・強化する方法について焦点を当てるよう求めた。

各代表はまた、子供の性的虐待と搾取の犯罪を確定するための法律の施行と、テクノロジ-とビックデータの活用方法を改善するための最も良い方策や方法に関する考え方について討論した。

会合での討論の中でベトナム国会の代表団は、インターネット空間における子供の性的虐待と搾取の状況に歯止めをかけるため、ベトナムとしては、法的枠組みに関して、子供に対する犯罪防止に関連する法規範文書体系、とりわけインターネット環境における子供の保護に関連する法の整備について検討していく対策を施す必要があると述べた。

政府は、インターネット環境において子供を保護する各措置を展開する文書を制定し、病弱な子供、少数民族地域の子供、特に困難な状況にある子供に留意する政策を策定するとともに、情報セキュリティ法の施行細則を定めた各政令を制定し、また子供が被害を受けるリスクが生じる恐れのあるインターネット上の有害な情報を適時に阻止するための措置を講じる必要がある。

同時にベトナムは、教育訓練省、情報通信省、公安省、労働・傷病兵・社会問題省、文化・スポーツ・観光省、司法省、ベトナム祖国戦線中央委員会、そして宣伝教育部門の各組織の間の連携を強化して、インターネット環境に安全に・健全に・親切にアクセスできるよう管理、チェック、監査、監督し、ガイドラインを示していく。

ベトナム国会の代表団はまた、各関係機関が、インターネット環境における子供の保護に関する長期戦略・計画の策定についての研究を強化し、インターネット環境における子供の保護に関する国際協力を高め、各省庁・部門が官民協力を推進するための調整を行うべくインターネット環境における子供の安全に関連する各種問題の管理を行うために、所管省庁に具体的に分担する必要があると強調した。

さらに、各関係機関は子供が私生活に関わる写真、情報や個人の秘密にアクセスできるよう保障するとともに、子供が情報を検索・収集・拡散したりコメントを述べることに対して管理し、ガイドラインを示し、また支援する必要がある。また各関係機関は、子供の性的虐待と搾取の行為をはじめ、子供が被害を受ける犯罪の処置に関する現行の法体系について早期に総括的な評価を行って、子供の保護に関する国際スタンダードに見合うよう、本件に関わる対策の中で法の空白が起こらないよう措置を講じ、新たに発生する犯罪に対応し、かつ抑止力を確保するよう適時に各種の規制を補充する必要がある。

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( 翻訳者:榎本泰希 )
( 記事ID:6006 )