グエン・クオック・ズン外務次官、第34回ASEAN・アメリカ対話に参加
2021年05月06日付 VietnamPlus 紙
グエン・クオック・ズン外務次官、第34回ASEAN・アメリカ対話にオンライン形式で参加
グエン・クオック・ズン外務次官、第34回ASEAN・アメリカ対話にオンライン形式で参加

グエン・クオック・ズン外務次官、第34回ASEAN・アメリカ対話に参加


ASEANと米国は、世界の航海の生命線である南シナ海の治安と航海安全を含む、地域の平和、治安、安定の維持に貢献するために緊密に協力することを確認した。



5月6日、ベトナム高級実務者(SOM)代表グエン・クオック・ズン外務次官は、ASEAN各国のSOM代表及び米国のアトゥール・ケシャップ国務次官補代理とともに、第34回ASEAN・アメリカ対話にオンライン形式で参加した。

アトゥール・ケシャップ米国務次官補代理は、ジョー・バイデン大統領政権がASEANとの戦略的パートナーシップを非常に重視しており、ASEANの中心的役割とインド太平洋におけるASEANアウトルック(AOIP)の立場を支持し、目下発生している難題の解決のためASEANとの協力強化を望んでいることを確認した。

ASEAN諸国は、域内の協力、開発、平和と安定に貢献する米国の役割を高く評価した。 またASEAN諸国は、コロナ対策として米国がASEAN各国に支援した1億1,200万米ドルに対し謝意を述べた。

双方は、貿易投資、人材開発、再生エネルギー、海洋協力、災害対策、気候変動などにおける協力を強化することで合意した。具体的には、地域協力最適化パートナーシッププログラム (PROSPECT)、イノベーション・貿易・電子商取引を通じた包摂的な成長プログラム(IGNITE)、メコン・米国パートナーシップの枠組みを通じた開発格差を縮めるための協力など、米国が域内で行っている開発協力プログラムを通して行う。

ASEANと米国は国際的、地域的状況について議論し、世界航海の生命線でありながらかねてより潜在的不安リスクが存在し、なおかつ複雑化しつつあり、懸念事項となっている南シナ海の安全保障と航海安全を含め、地域の平和、治安、安定の維持に貢献するために緊密に協力することを確認した。

米国は南シナ海問題に関するASEANの基本的な立場への支持を強調した。また、ASEANが地域における協力、対話および信頼構築を促進するべく果たしている役割を歓迎した。さらに南シナ海での関係国の行動に関する宣言 (DOC) の十分かつ効果的な実施を保障し、国際法および国連海洋法条約(UNCLOS)に従って、有効で効果的な南シナ海での行動規範 (COC) を策定する。

ミャンマー情勢に関して、米国は2021年4月24日のASEAN首脳会議の結果を歓迎し、対話と和解促進におけるASEANの役割を支持し、ミャンマーが状況を安定させるための解決策を探る支援をするとした。

グエン・クオック・ズン外務次官は、地域的、国際的な問題について発表を行ったASEAN 諸国を代表し、パンデミック、自然災害、気候変動、天然資源争奪、主権争いなどの増大する課題を背景に、各国は協力と対話を強化し、信頼を築き、法の秩序を守り、基準に従った行動をとり、互いに尊重した上で、平和で安定した開発に好ましい環境を確保する必要があると強調した。

域内の安定と発展を脅かす課題に対応するためのASEANと米国の努力について共有する中で、グエン・クオック・ズン外務次官は、ASEANと米国が、ASEAN主導の仕組みを通じて域内の平和、安全、豊かな発展を保証するための協調を強化し、法に基づく地域秩序の構築を推進し、国際法を順守し、紛争を平和的に解決する必要があると提案した。

次官はまた、南シナ海問題に対するASEANの基本的な立場を確認し、米国が引き続き建設的な役割を果たし、南シナ海を平和、友好、協力の海にするためのASEANの努力や、ミャンマー支援に関するASEANの努力について支持してほしいと述べた。

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( 翻訳者:中村健志郎 )
( 記事ID:6012 )