ヴオン・ディン・フエ国会議長、山田滝雄日本大使と会見
2021年05月14日付 VietnamPlus 紙
会見におけるヴオン・ディン・フエ国会議長(右)、山田滝雄日本大使(左)
会見におけるヴオン・ディン・フエ国会議長(右)、山田滝雄日本大使(左)

ヴオン・ディン・フエ国会議長、山田滝雄日本大使と会見


国会議長は、日本がベトナムに新型コロナウィルスワクチン低温流通網「コールドチェーン」を供与したことに対し謝意を表すとともに、ワクチンの共有やワクチン生産技術移転について協力を望むと述べた。



5月14日午後、国会議事堂において、ヴオン・ディン・フエ国会議長は山田滝雄日本大使の表敬訪問を受けた。

日本大使は、ヴオン・ディン・フエ国会議長がベトナム社会主義共和国国会議長に選出されたことに対して祝辞を述べた。大使はまた、国会議長が以前副首相やハノイ市共産党委員会書記として日越関係の発展に積極的に貢献したことに対して感謝の意を表した。同時に、新しい立場においても、国会議長が引き続き両国及び両国国会の関係促進を支援し、注視していくことを願っているとも述べた。

ヴオン・ディン・フエ国会議長は、山田滝雄日本大使に祝辞に対する感謝の意を述べた。国会議長はまた、議長選出直後に祝い状を受け取った山東昭子参議院議長、大島理森衆議院議長、ならびに日本の各界、各地方の方々に対し、大使を通じて感謝の言葉を送った。

ベトナム国会は、越日間の戦略的パートナーシップ関係を深く広く促進するためにこれまで日本大使や在ベトナム日本大使館が果たした役割を非常に高く評価した。大使就任後わずか一年強であったにも関わらず、2020年10月に就任した菅首相の初めての外遊に際しては、首相がベトナムを訪問するよう後押しした。さらには、3月22日、4月11日に行われたグエン・フー・チョンベトナム共産党中央委員会書記長、グエン・スアン・フック国家主席と菅首相の電話会談を始めとし、両国政府首脳の協議を促した。

ヴオン・ディン・フエ国会議長は、二国間の政治的信頼に基づく、経済、貿易、投資における協力活動がなおも発展しており、素晴らしい成果を収めていることを喜ばしく思うと述べた。また、ベトナムは常に日本を最重要で長期的なパートナーであると認識しており、日本が地域や世界の平和・発展に積極的に貢献することを支持する、とした。

政治、経済、投資協力に加え、日本がベトナムに対し常に関心を払いODA(政府開発援助)による支援を行っていることを高く評価し、謝意を述べた。国会議長はまた、日本が新型コロナウィルスワクチン低温流通網「コールドチェーン」をベトナムに供給したことに感謝しており、ワクチンの共有や生産技術移転についても協力を望むとした。

国会議長は、越日間の広範にわたる戦略的パートナーシップ関係を堅固なものにし、強化することに大いに寄与しているとし、これまでの両国国会間の協力関係の発展に喜びの意を示した。

第15期中ベトナム国会は、国民や企業にとってより良い条件を提供するため、第13回共産党全大会決議の具体化、党の見解や方向性の制度化、法体系の整備継続を集中して行うと明言した。

国会議長は、大使が両国議員間の交流、特に両国議員連盟間の交流強化に関心を払うこと、若年層議員や女性議員間の交流を促し、国家の重要課題に係る立法、監督、決定業務の中で情報や経験の共有をより強化すること、両国経済の結びつきをより強固にすることなどに対し、期待を寄せた。

日本大使は、両国及び両国国会関係に係る多くの実際的な内容の提案がなされたことに対し、ヴオン・ディン・フエ国会議長に感謝の意を示し、日本の衆参両院議長に国会議長からの提案を伝えるとした。

ベトナム国会は、経済発展、持続的・包括的社会、外国投資誘致等の政策決定においてますます重要な役割を果たすようになっている。

最近、改正投資法、改正企業法、官民連携投資法、改正環境保護法が国会により制定された。山田滝夫日本大使は、これらはベトナムの経済的社会的発展の精髄となる法制定であるとし、また、国際協力銀行の調査結果によると日本企業はベトナムをASEAN地域の中で最も魅力的な投資先として高く評価していると述べた。このことは、日本がベトナムを極めて重要視しており、今後ベトナムでの活動が一層積極的になるであろうことを表している。在ベトナム日本大使館は、各日本企業の意見を十分にベトナム国会に伝えることに注力していく考えだ。

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( 翻訳者:田中佑佳 )
( 記事ID:6014 )