刑務所から釈放される人の中に、第505条(a)で身柄を拘束された人も含む
2021年06月30日付 その他 - ミャンマーナウ 紙
)ヤンゴン・インセイン刑務所の前で待機する人々。6月30日早朝
インセイン刑務所から囚人700人以上を釈放することになり、軍評議会が起訴した政治活動家も含むと、刑務所局の責任者から知ることができた。
騒動を起こすための扇動罪である第505条(a)で拘束された人を含め、全国規模で囚人2000人以上を本日(6月30日)釈放する予定であることを、ヤンゴン管区刑務所局の責任者が述べた。
釈放される人の中には、ヤンゴン市インセイン刑務所の囚人700人以上が含まれ、その中には刑法第505条(a)により訴えられた人も含まれることをヤンゴン管区刑務所のチーフオフィサーの一人、ウー・ゾーゾーがミャンマー・ナウに述べた。
「インセイン刑務所から(釈放される人)は約700人を少し超えるくらいを含む。国全体というならば、約2000人が釈放される。囚人のみ釈放されるのだ。第505条で訴えられた人を含む」と同氏が述べた。
その様に刑務所から政治囚を含む多くの人が釈放されると言い、現在(6月30日)早朝、ヤンゴン・インセイン刑務所の前で多くの人が待機しており、刑務所局が治安部隊を配置していることが見受けられる。
軍のクーデターに反対するデモに参加していることにより逮捕、拘束されている人の中で、男性1882人と女性460人が各地の刑務所に収監されており、本日釈放される旨を、軍評議会の情報副大臣ゾーミンタン少将(の発言)から引用して、VOM情報局が記した。
第505条(a)により軍評議会に起訴された学生のため弁護に当たっている弁護士コー・テッナウンは、逮捕者が本日釈放されることはほぼ確実であると述べた。
「現在までは、まだ釈放されていない。釈放するとの情報は出てきている。輸送車も到着している。通常なら9時、9時半頃であれば、各裁判所では審査が行われている。今は、弁護士でさえ裁判所に入れないため、釈放することは確実だ」と弁護士は述べた。
釈放予定者のうち、どこの誰を含むということはまだはっきりとは言えないが、2月1日のクーデター後に逮捕・拘束され、第505条(a)により起訴された者を釈放することが分かった旨を続けて述べた。
インセイン刑務所前で待機している家族の1人は「釈放されれば嬉しい。若者には罪もないのだ」と語った。
昨日(6月29日)にも第505条(a)で逮捕案件とされた芸能人について、起訴を取り消すことを軍評議会は発表し、再度罪を犯せば現在有効な法律に基づき取り締まると述べた。
政治囚支援協会(AAPP)のリストに基づくと、2月1日から6月29日までに逮捕され身柄を拘束された人々の合計は5224人おり、その中で222人が投獄刑を下されている。
軍評議会に反対しデモをした人に対し、軍評議会は暴力的にデモ隊切り崩しを行ったほか、逮捕拘束して取り調べなしに刑法第505条(a)によって判決を下された人もいる。
それに加えて第505条(a)で収監された人に刑務所内で重労働が強制されていたと関係者の家族らが明らかにした。そのような逮捕や抑圧、投獄にもかかわらず、ヤンゴンとマンダレーを含む全国で軍事独裁者に反対するデモは発生し続けている。
ミャンマー・ナウ 2021年 6月30日
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( 翻訳者:NY, M.K, S.A, KI )
( 記事ID:6052 )