ベトナム、世界の優良大学グループに引き続きランクイン


世界の一流のランキングをつける機関がアジア地域や世界での最優良大学グループにベトナムの大学がランクインしているリストを公開したばかりだ。



ランキングをつける機関であるTHE（Times Higher Education）とQSは、世界とアジア地域での最優良グループに属する大学のリストを発表したばかりだ。このうち、ベトナム国家大学ハノイ校、ベトナム国家大学ホーチミン市校、ハノイ工科大学が引き続き両方のランキング表にランクインしている。

ランキング機関QS（Quacquarelli Symondsイギリス）の2022年版の世界大学ランキングリストによると、ベトナムから世界の上位1000大学にランクインしたのは2大学で、ベトナム国家大学ハノイ校とベトナム国家大学ホーチミン市校である。

トン・ドゥク・タン大学は1001位から1200位までのグループに、ハノイ工科大学は1201位からのグループに位置付けられている。

QSは、学術的評価40％、雇用者の評価による大学の評判10％、教員一人当たりの論文被引用数20％、学生一人当たりの教員比率20％、外国人教員比率5％、留学生比率5％を含む６つの指標で大学をランク付けしている。

QSのランク付け指標は、教育の質への貢献や影響、（企業や国内外の学者の評価を通した）社会に対する大学の研究、（教員一人当たりの論文被引用数を通した）科学研究活動に対する貢献を強調している。

4度のランクインを通して、ベトナム国家大学ハノイ校とベトナム国家大学ホーチミン市校のランキング結果はどちらも上昇している。前3回のランキングは、ベトナム国家大学ハノイ校は2019年版では上位78.5％、2020年版では上位74.9％、2021年版では上位67.5％のグループの中に位置しており、今回のランキングでは世界のトップ大学の上位61.6%のグループへと躍進した。

ベトナム国家大学ハノイ校の学術的評価の指標は最高ポイント（16.6ポイントでQS2021と比べて6.4％上昇）となり、世界で499番（QS2021と比べて25位上昇）に位置する。雇用者からの評判の指標については、ベトナム国家大学ハノイ校はランキング2021期と比べて8％上昇した。

ベトナム国家大学ホーチミン市校は世界の優秀な大学の2019年版の上位69％から2022年版の上位62％に上昇した。学術的評価の指標では世界の398位に位置し、2021年版と比べて3位上昇し、雇用者の指標では501位以降に位置する。

ハノイ工科大学が世界の最優良大学ランキングの中に1201位からのグループに属する位置としてQS社にランク付けされたのはこれが初めてで、最も評価されている世界の大学の93％の中に位置していることになる。学術的評価については、世界の最優良大学の501位からのグループに位置している。

2022年版のランキング表ではハノイ工科大学は教員一人当たりの論文の被引用指数が著しく向上した。その一方で他の指数はあまり変化していない。分析では、ランキングリストでより高い位置に躍進するためには、ハノイ工科大学は学生一人当たりの教員比率と共に、留学生比率や外国人教員比率を向上させる必要がある事を示している。これは直ちに向上できる指標ではなく、期待する結果に到達するまでに一定の期間が必要である。

QSは、重点分野に対して教育が非常に大規模で、研究レベルが非常に高度な大学のグループの中にハノイ工科大学を位置付けた。



（表）　ベトナムの大学が栄誉を受けたTHE-ASIA2021ランキングリスト

ランク　　　大学名　　　　　　　　　　　　FTE（Full-time　　教員一人当たりの　　　留学生　　　女性と
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　equivalency）　　 学生人数　　　　　　　　　　　　　男性の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学生の人数　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 割合

251-300　　ベトナム国家大学ハノイ校　　　　　　36,410　　　　　　13.5　　　　　　　　1%　　　　54:46
351-400　　ハノイ工科大学　　　　　　　　　　　30,893　　　　　　20.6　　　　　　　　1%　　　　26:74
401-　　　　ベトナム国家大学ホーチミン市校　　　61,531　　　　　　21.1　　　　　　　　1%　　　　44:56



これに先立ち6月上旬に高等教育タイムズ誌（THEアジア）が公開した2021年のアジア地域のランキングリストでも、ベトナム国家大学ハノイ校、ベトナム国家大学ホーチミン市校、ハノイ工科大学のベトナムの3大学が栄誉を受けている。

それによるとベトナム国家大学ハノイ校はアジア地域の最優良大学の251位から300位のグループにランクインし、ベトナムではトップである。ハノイ工科大学は351位から400位のグループの中に位置されており、ベトナム国家大学ホーチミン市校は401位からのグループにランクインしている。

ベトナム国家大学ハノイ校がTHEアジアのリストでランキングされるのはこれで2度目で、すべての指標でポイントが増加している。その中で特に上昇していたのは8％上昇した論文被引用指標で、続いて7.4％上昇した研究指標、残りの3つの指標である授業、知識と技術の移転からの収入、国際的な展望はそれぞれ1.6％、1.6％、0.6％とわずかに上昇した。

QSとTHEのランキングリストはどちらも世界で最も権威ある大学ランキングリストである。

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（ 翻訳者:須藤遼 ）
（ 記事ID:6081 )