越日防衛協力を引き続き推進
2021年06月03日付 VietnamPlus 紙
日本の岸信夫防衛大臣とオンライン会談を行うベトナムのファン・ヴァン・ザン国防大臣・上将
日本の岸信夫防衛大臣とオンライン会談を行うベトナムのファン・ヴァン・ザン国防大臣・上将

越日防衛協力を引き続き推進


越日両防衛相は、新型コロナウイルスの流行が収まり次第、二国間および多国間の防衛協力計画を早期に展開することで一致した。



6月3日午後、ベトナムのファン・ヴァン・ザン国防大臣・上将(党政治局員、中央軍事委員会副書記)は日本の岸信夫防衛大臣とオンライン会談を行った。

会談で両大臣は地域及び国際情勢に関して意見交換を行い、各国の新型コロナウイルス対策について報告した。また、両国の軍医専門家がオンライン会談を開催し専門的な意見交換をしたこと、新型コロナウイルス対策における経験を共有し、今後も新型コロナウイルス感染症対策や他の感染症でより一層協力関係の強化を図ることで一致したことを高く評価した。

両大臣は新型コロナウイルスの流行が収まり次第、二国間および多国間の防衛協力計画を直ちに実行することで一致した。具体的には、各レベルの交流・接触や国連平和維持活動に関する協力を優先し、また、陸海空軍の参謀将校による対話や協議の枠組みを効果的に維持し、さらに、海軍・空軍・海上警察の交流を行い、能力の向上を支援するプログラムを展開する。

両国は「ベトナム政府と日本政府間の防衛装備品・技術移転に関する協定」の早期締結が必要であることで一致した。

岸大臣はザン上将がベトナム国防大臣に任命されたことを祝福し、ベトナムと日本の関係及びASEANにおけるベトナムの役割を高く評価した。

また、岸大臣は、新国防大臣としてザン大臣が、両国間、とりわけ両軍の関係をさらに高いレベルに発展させるため、引き続き多くの重要な貢献をし続けることへの信頼を表明した。

ザン上将は、岸大臣が両国や両軍の関係について前向きかつ良好な評価をしたことに謝意を示すとともに、2020年にベトナムがASEANの議長国として順調に役割を果たすために、日本が支援をしたことに対し感謝した。

同時にザン大臣は、ADMMプラスの枠組みのもと、2021年から2023年の第4期国連平和維持活動専門家会合の共同議長としての任務を果たすため、両国の協力が必要だと述べた。

ザン大臣は、日本が4月に「人道支援・災害救援に関する日ASEANのオンラインセミナー」を主宰し、成功を収めたことを高く評価するとともに、岸大臣が防衛相として、地域および世界の平和と発展のため、引き続き両国の国防協力関係に関心を持ち、これを発展・深化させ、各国の利益に合った実質的な効果につなげるよう希望した。

オンライン会談に先立ち、ファン・ヴァン・ザン国防相・上将は、山田滝雄駐ベトナム日本国特命全権大使の表敬訪問を受けた。

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( 翻訳者:松倉むつき )
( 記事ID:6087 )