ベトナム、大量破壊兵器の拡散防止への支持を確認
2021年06月04日付 VietnamPlus 紙
アメリカ、ニューヨークで行われた国連安全保障理事会の会合
アメリカ、ニューヨークで行われた国連安全保障理事会の会合

ベトナム、大量破壊兵器の拡散防止への支持を確認


シリアにおける化学兵器使用問題に関する協議で、ベトナムは化学兵器を含む大量破壊兵器の拡散防止と撤廃を支持する一貫した立場を示した。



6月3日、国連安全保障理事会は、シリアにおける化学兵器使用問題に関する会合を開くと共に、スーダンとリビア情勢に関する2つの決議の採決を行い、全会一致で採択した(賛成票15/全15票)。

この場で、ベトナムは化学兵器を含む大量破壊兵器の拡散防止と撤廃を支持する一貫した立場を示した。

国連安全保障理事会は、国連事務次長兼軍縮担当上級代表の中満泉氏と、化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長フェルナンド・アリアス氏によるシリアにおける化学兵器の使用状況に関する最新の報告を聴いた。

各代表は、シリアにおける化学兵器使用疑惑調査の問題と、シリアの当初の主張に食い違いがある点の解決に向け、化学兵器禁止条約(CWC)の規定に基づいたOPCW事務局とシリアの技術的協力について、集中的に協議した。

会議で、国連ベトナム政府代表部次席のファム・ハイ・アイン大使は、シリアでの化学兵器使用疑惑情報についての懸念を安保理と共有するとともに、CWCの推進、そして、すべての食い違いとその他の未解決問題の解決において、OPCW事務局とシリアが緊密かつ継続的な協力を維持し続けていくことが必要であると強調した。

それに加え、大使は、シリア問題への長期的な解決策を見つける一助となるよう、国際社会に対し建設的な協力と対話の促進を呼び掛けた。

安保理は、決議2292(2016年採択)に規定された措置の2022年6月3日までの更新を定める決議2578を採択した。決議には、国連加盟国が、地域の組織を通し、リビア政府との適切な協議のうえ、国連安保理の決議に違反する武器や関連物資の輸送が確信できる合理的根拠がある場合に限り、リビア発着の船舶に対し、公海上(リビアの主権に属する海域を除く)で検査を行うことができることが定められている。

安保理はまた、国連スーダン統合移行支援ミッション(UNITAMS)の任務を2022年6月3日まで更新することを定めた決議2579を採択し、そのミッションの中核となる4つの任務を維持することを確認した。4つの任務は、国の政治と管理の移行過程を支援すること、2020年10月3日の和平合意を実施すること、平和の実現を支援すること、経済発展と人道的ミッションのために力を集結することから成る。

同決議は、新憲法の制定、ダルフールでの停戦監視、政府と武装勢力間の平和交渉、民間人の保護に関する国家計画の実現を含むスーダン政府の戦略的目標の実現をUNITAMSが支援することを承認した。

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( 翻訳者:渡邊大智 )
( 記事ID:6088 )