6月5日、世界環境デー:生態系の回復


2021年、国連環境計画（UNEP）は6月5日の世界環境デーのテーマを、生態系の回復に決定した。



陸域と海域における生態系の衰退
・32億人の福利に悪影響を及ぼしている。
・毎年、種の絶滅や生態系サービスの喪失により全世界で約10％の生物多様性が失われている。
・地球上の植物が占める面積の約20%が侵食、干ばつ、汚染に侵されつつある。
・植林率が世界中で10%低下し、一部の地域では2050年までに50%低下する可能性がある。
→衰退している3億5000万ヘクタールの土地を2030年までに回復させ、9兆米ドルの価値に相当する生態系サービスを生み出して、大気中から130～260億トンの温室効果ガスを吸収する。

生態系の回復
・既に衰退した、または破壊された生態系を回復させるための支援を行う。
・無傷のまま各生態系を保存する。

意義
多様な生態がますます増えていくにつれて、肥沃な土地の面積、木材の供給量や漁獲量、温室効果ガスの貯蔵量が大きくなるなど、多くの利益がもたらされることで、生態系はより健全化される。

回復の見込みがある生態系の種類
森林、農地、都市、湿地、海洋



「生態系の回復」をテーマに掲げた2021年の世界環境デーは、生態系回復の10年間（2021-2030）に向け国連が動き出した節目とされる。

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（ 翻訳者:宮澤文香 ）
（ 記事ID:6098 )