特別国家史跡ブッタップ寺の保存と価値の発揮
2021年06月04日付 VietnamPlus 紙
ブッタップ寺の三世仏(バクニン省トゥアンタイン県ディントー社)
特別国家史跡ブッタップ寺の保存と価値の発揮
ヴー・ドゥック・ダム副首相は特別国家史跡であるブッタップ寺(バクニン省)の保存と価値の発揮に関するプロジェクトを承認する政府首相決定第848/QĐ-TTg号に署名をした。
ヴー・ドゥック・ダム副首相は特別国家史跡であるブッタップ寺(バクニン省)の保存と価値の発揮に関するプロジェクトを承認する政府首相決定第848/QĐ-TTg号に署名をした。プロジェクトの総面積は8万2053平方メートルになる。
機能的区域のプロジェクトに関して、史跡保護区(面積2万8032平方メートル)のうち、保護区Ⅰ(面積1万441平方メートル)は、厳重な保護が必要な、史跡を構成するオリジナルな要素のある区域で、具体的には、三関門、鐘閣、前堂、焼香、焼香のある前堂と上殿をつなぐ回廊、上殿、積善庵、中堂、祠府、後堂、2本の回廊、第一祖堂、墓塔(報厳塔他)、接客所、中庭から成る。この区域は史跡の空間的構造を保存しており、定期的または劣化が確認される都度に、史跡の各施設や所属品を保全、修復し、また、防火消化、電気、警備の各システムを統合的に整備する。
保護区Ⅱ(面積1万7591平方メートル)は、保護区Ⅰを取り巻く景観、庭園、その他付属的な建造物がある区域で、この区域では劣化した建造物の美化・復元を行い、寺院にそぐわない一部建造物の移転を行うほか、池や庭園を改修し、各種植物を植栽することで史跡の景観に魅力を付加する。また、内部の通路を補修し、史跡エリア内の連携を確保する。
史跡の価値を高め、観光に役立てる区域(面積5万4021平方メートル)は、保護区Ⅱを囲む自然の景観が広がるエリアで、史跡の景観を保護するとともに史跡を訪れる人々のニーズに応じた新たなサービスを提供する場となる。
観光の促進とともに史跡の価値を高める方向性について、主な観光関連商品は以下の通りとなる。▼祭り、宗教儀式、信仰など史跡に関連する伝統的な精神文化活動、▼ブッタップ寺史跡の歴史・文化をテーマとした祭りやイベントの開催、▼体験型企画の実施、民謡“クアンホ”の実演、地域の風俗習慣の探求、民間遊戯の体験、ドゥオン川沿いとその周辺地域の農業生態景観の見学、▼ブッタップ寺史跡の歴史・建築・芸術的価値を研究・探求するプログラムや活動の企画、▼地元の特産品と関連させた土産品の開発への投資。
計画では、ブッタップ寺とディントー社(村)やトゥアンタイン県内の近隣の史跡を結ぶ地域の観光ルートを開発し、文化、歴史、風俗習慣を学び、郷土料理を堪能し、伝統工芸村で体験観光をし、地域の有名な史跡を訪問するプログラムが企画されている。
観光ルートは、ブッタップ寺史跡とキンバック地方(バクニン省、バクザン省あたり)の主要な観光地(ドンホー民間版画村、ザウ寺、ファットティック寺、ルイラウ古城、カオ・ロー・ヴオン陵墓・祠堂、リー(李)王朝の歴代皇帝の陵墓・祠堂史跡、バー・チュア・コー祠堂など)を結ぶ。
ブッタップ寺と他省の史跡を結ぶ観光ルートには、ドンチエウ市(クアンニン省)のチャン(陳)王朝史跡、竹林西天禅院(ヴィンフック省)、ビンギエム寺、ボーダ寺(バックザン省)などを結ぶルートがある。また、ベトナムの古い寺院、民謡クアンホの旧村、キンバック地方の伝統工芸村などを訪問するテーマ別観光ルートや、紅河デルタ地帯や東北沿岸部の各地を結ぶものがある。さらに、ドゥオン川沿いの農業エコツーリズムルートもある。
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( 翻訳者:中村健志郎 )
( 記事ID:6105 )