ベトナム中国関係の各協力を総合的に推進へ


ベトナムと中国は、経済・貿易・投資協力を実質的かつ健全でバランスのとれたものに発展させること、人民の交流を増進し、両国関係の発展に有利な社会基盤を生み出すことで一致した。



中国の重慶で開催されたASEAN中国特別外相会議および瀾滄江メコン川協力外相会議に合わせ、ブイ・タイン・ソン外相は6月8日、中国の王毅国務委員兼外相と会談した。

ブイ・タイン・ソン外相は、中国共産党設立100年（1921年7月1日～2021年7月1日）、および、これまでに中国が経済社会発展や新型コロナウイルス対策において成果をあげてきたことを祝した。

王毅国務委員兼外相はベトナムの第13回党大会の成功を祝した。

友好的で誠実な雰囲気の中、両外相は、二国間関係、共に関心を寄せる国際・地域問題について広範な意見交換を行った。

両外相は、両国の対外政策におけるベトナム中国関係の重要性を確認するとともに、これまでの善隣友好関係および両国の包括的戦略的協力パートナーシップ関係の良好な発展の流れに喜びの意を示した。

グエン・フー・チョン書記長とグエン・スアン・フック国家主席、ファム・ミン・チン首相は、中国の習近平総書記・国家主席と李克強首相と電話会談を行い、両党、両国家の関係強化に関する共通認識を得た。

両外相は、両国関係の各協力の全体的な調整、推進における外務省の重要な役割を十分発揮することで合意した。さらに、両国のハイレベルおよび各レベルの交流強化や、各省・部門・地方間の交流・協力の推進といったハイレベル（両国の指導者）の共通認識を実現するための具体的な措置を講じること、新型コロナウイルス対策における協力、経済・貿易・投資協力を実質的かつ健全でバランスのとれたものに発展させること、人民の交流を増進し、両国関係の発展に有利な社会基盤を生み出すことなどで一致した。

双方は、多国間会議、とりわけ国連と東南アジア諸国連合（ASEAN）における協議や協力を維持すること、南シナ海の平和と安定を維持するとともに、ASEAN諸国とともに実質的で効果的かつ1982年国連海洋法条約（UNCLOS）に合致した南シナ海行動規範（COC）を早期に策定することで一致した。

ブイ・タイン・ソン外相は、中国に対し、ベトナムの農産物、食品、特に収穫期の果物の中国への輸出に便宜を図ること、陸路国境ゲートの新規開設や一部ゲートの改修のための手続きを早期に完了させること、ベトナムに対する中国の援助の効果的な実地や滞っている協力プロジェクトの早期完成を求めた。

南シナ海問題に関して、ブイ・タイン・ソン外相は、両国が引き続きハイレベルの共通認識を厳格に実現し、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約を遵守し、交渉の各メカニズムの役割を発揮し、南シナ海問題についての基本的で長期的な解決策を模索するよう求めた。

王毅国務委員兼外相は、中国はベトナムとともに、戦力的協議と政治的信頼を強化し、お互いの利益のために協力を深化させ、両国関係が引き続き健全で安定的な発展を続けるよう推進していきたいとの希望を確認した。また、ワクチンの供給・研究・生産への協力を含むベトナムの新型コロナ対策への支援を表明するとともに、中国市場のニーズに合うベトナム製品の輸入を促進していくと伝えた。

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（ 翻訳者:渡邊大智 ）
（ 記事ID:6107 )