FAO:世界の食料価格、過去10年で最高値に上昇
2021年10月07日付 VietnamPlus 紙
ロシア、カルペンコヴォにある小麦畑
ロシア、カルペンコヴォにある小麦畑

FAO:世界の食料価格、過去10年で最高値に上昇


9月のFAOの穀物価格指数は前月比で2.0%上昇した。小麦の需要が著しく高まる中、輸出に制限がかかり価格が4%近く上がったことが主な要因とされる。



10月7日、国連食糧農業機関(FAO)は、9月の世界の食料価格が2か月連続で上昇し、過去10年で最高値に上昇したことを明らかにした。主に穀物と植物油の価格高騰による。

ローマ(イタリア)に本部を置く同機関の報告書も同様に、2021年の世界の穀物の生産量は記録的なものとなるだろうと予想している。

FAOの食品価格指標は、世界で最も取引されている食品の国際市場における取引価格の指標となるものであり、9月には平均130.0ポイントを記録し、2011年9月以降最高値となった。

昨年の同時期と比べて、9月の食糧価格は32.8%上昇した。2020年の農産物価格は、中国市場の需要が高まるなか不作に見舞われ著しく増加した。

9月のFAOの穀物価格指数は前月比で2.0%上昇した。小麦の需要が著しく高まる中、輸出に制限がかかり価格が4%近く上がったことが主な要因とされる。

世界の植物油価格もまた先月1.7%増加し、年間の増加率が約60%に達した。これは輸入需要の高まりと、マレーシアでの労働力不足に対する不安によって、パーム油の価格が上昇したことによる。

9月の世界の砂糖の価格は、世界最大の輸出国であるブラジルで収穫に悪影響を及ぼす気象への懸念から0.5%増加した。

穀物生産についてFAOは、2021年の世界の収穫量を前回予想の27億8,800万トンよりわずかに多い28億トンと過去最高の収穫量を予想している。

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( 翻訳者:松倉むつき )
( 記事ID:6188 )