赤十字国際委員会(ICRC)によれば,刑務所当局は刑務所内の視察要請を許可せず
2021年12月16日付 その他 - ミッズィマ 紙
インセイン刑務所(Google)
ミャンマーの刑務所内にいる囚人に対する人道的支援への協力,および,刑務所内での視察許可を複数回にわたり要請したが,刑務所当局は許可していない旨,赤十字国際委員会(ICRC)が述べた。
12月14日のICRCの声明では,ミャンマーにある刑務所内での視察が許可されるよう奮闘していることに関して,そのような言及があった。
インセイン刑務所内では12月10日に軍事政権に反対するサイレントストライキに参加したという理由で,政治囚は激しく暴行され,100人近くの囚人が(非常に狭い)独房に収容された後,刑務所内への立ち入りが許可されていない状況に対し,ICRCは声明を発表した。
ICRCの刑務所内への立ち入り禁止は,囚人の権利を著しく失わせることだと,ミャンマー政治囚支援協会(AAPP)の責任者の1人が同紙に述べた。
「現在のように,ICRCとして刑務所内での視察が禁止されていることは,囚人の権利を著しく失わせることである。現在軍政は,政治囚に対する弾圧機関として(刑務所を)利用しているため,ICRCを含むどの組織に対しても許可することはないだろう」とAAPPの責任者は思案し述べた。
ミャンマーでは,新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2020年3月以降,ICRCとして,刑務所内での視察と人道的支援への協力事業を,刑務所当局の要請に従い,中断せざるを得なかった。
それ以来,囚人に対する人道的支援への協力を再度実施するため,刑務所当局と段階的に協議しているが,刑務所当局はICRCの刑務所内への立ち入りを禁じたままである。
刑務所では,新型コロナウイルス感染症が増加したことと,感染予防が効果的に行われなかったため,医療提供を十分に行うよう,7月23日にも,インセイン刑務所内でストライキによる要求が発生していた。
刑務所内への立ち入りが許可されないため,刑務所当局を経由し,(医療)情報,支援物資,個別衛生用品,マスク,医薬品および医療用器具を支援していることを,ICRCが述べた。
12月10日の刑務所内でのサイレントストライキに参加して暴行を受けた政治囚も,現在まで治療許可が得られていないため,治療許可を得られるようにすること,そして,囚人の権利を十分得られるようにすることが必要である旨,AAPPの責任者が述べている。
ICRCは,刑務所改革に尽力する国際機関であり,囚人の権利獲得と(刑務所の)国際水準への適応を,関係当局に圧力をかけ促している機関の一つでもある。
ミッズィマ,2021年12月16日
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( 翻訳者:NY )
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