ベトナムは、日本との関係を新たな高みに引き上げることを望む
2021年11月23日付 VietnamPlus 紙
ファム・ミン・チン首相は栃木県の福田富一知事と面会
ベトナムは、日本との関係を新たな高みに引き上げることを望む
ファム・ミン・チン首相は、地域と世界の平和、安定、発展と繁栄のために、日本とのバイラテラルな関係を新たな高みに引き上げることをベトナムは望んでいると強調した。
11月22日、日本の各メディアは、ファム・ミン・チン首相の日本公式訪問に関するニュースとインタビュー記事を一斉に報じた。
NHKによると、訪日前にNHKからの書面でのインタビューに答えたチン首相は、岸田内閣発足後に招かれた初の外国指導者による訪問となったことを非常に光栄であると述べ、同時に、地域と世界の平和、安定、発展と繁栄のために、日本とのバイラテラルな関係を新たな高みに引き上げることをベトナムは望んでいると強調した。
またNikkei Asiaによると、4日間に亘る訪問前の日本の報道各社によるインタビューにおいてチン首相は、COVID-19対策のためのロックダウンにより多くのグローバル企業の主要な生産工場が停止したものの、ベトナムは今後各サプライチェーンを回復させることを約束する旨確認した。
チン首相は、「ベトナムの投資およびビジネス環境を改善する」ため、「各外国商工会議所からの提言」を政策ガイドライン文書に盛り込む予定であると述べた。
また、チン首相は投資家の合法的な権利と利益を保護することも約束した。首相は、「我々は各企業が直面する困難を解決するための特命チームを立ち上げました」と語った。
チン首相は、ベトナムが現在「ゼロ・コロナの世界」から「安全に共存する」アプローチへと戦略を転換し、効果的なやり方で感染症の蔓延をコントロールする方法を模索していることを明らかにした。同時に首相は、日本政府と日本人に対し、ベトナムに400万回分のワクチンを提供してくれたことへの感謝の意を表明した。
その他にも、Nikkei Asiaによると、チン首相は、ベトナム政府は「人材育成」を引き続き促進し、デジタル技術や高度テクノロジー技術の習得に集中していくと述べた。首相はまた、労働力不足に直面している日本との協力を約束した。
一方、時事通信社からのインタビューに対し文書で回答したチン首相は、ベトナムはCOVID-19レベルの呼吸器疾患への対策も含め日本との協力を強化したいと強調した。特にベトナムは、日本が新型コロナウイルスの感染を阻止するためのワクチンと治療薬に関する技術を移転することを望んでいる。
両国が多くの分野において信頼し合うことが出来るほど、目下越日関係は最も良い段階にあると強調した上で、チン首相は、日本がベトナムに400万回以上分のCOVID-19のワクチンを提供したことに触れたのち、二国間協力関係の更なる強化への希望を表明した。
時事通信社は、11月22日から25日までの日本公式訪問において、チン首相が、バイラテラルな関係の強化に関して意見交換を行うため、日本において同レベルに相当する岸田文雄総理との会談が予定されていると報じている。
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( 翻訳者:石塚鈴音 )
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