ベトナムと中国の海上警察、合同パトロールを終了
2021年10月22日付 VietnamPlus 紙
海上で敬礼するベトナムの海上警察
海上で敬礼するベトナムの海上警察

ベトナムと中国の海上警察、合同パトロールを終了


パトロールの結果は、国際法、特に1982年の国連海洋法条約や、トンキン湾と領海の境界画定に関する協定の良好な実施に貢献した。



10月22日、海上警察第1管区司令部の巡視船8004と8003が無事帰港し、ベトナム海上警察と中国の海警局による2021年2度目のトンキン湾境界線の隣接海域における合同パトロールが無事終了した。

今回の合同パトロールには、ベトナム海上警察第1管区のルオン・カオ・カイ副司令官・大佐が率いる巡視船8004および8003の艦隊が参加した。

中国海警局からは中国海警局南海分局のリウ・ティエム・ヴィン副局長率いる巡視船4303および4204の艦隊が参加した。

10月19日から22日までの3日間、両国の海上警察はトンキン湾境界線に隣接する海域において合同パトロールを行った。対象範囲は13地点、255.5海里にわたる。起点はチャン島(クアンニン省)の南東14海里から始まり、コンコー島(クアンチ省)の北東48海里まで及んだ。

パトロールの方法は、境界線を挟んで境界線に平行して航行し、双方の艦隊が約0.5海里の間隔をとって行われ、各々の巡視船が自国の海域内でパトロールを実施した。

パトロールの過程で、いずれかの海域で捜査対象を発見した場合、海域の属する方が捜査を行い、そうでない方は海上から視察する。捜査終了後は、捜査を行った側が他方に結果を報告する。また、海域を侵害した船舶を発見した際は、その場から去るよう要求し、相手方に処理を引き渡す。

これらの活動と並行し、両国は電話会談をした他、トンキン湾境界線に隣接する海域で漁業を行う漁船への周知活動や、新型コロナウイルスの感染予防策についての周知活動を行った。

ベトナムと中国の海上警察による2021年2度目のトンキン湾境界線に隣接する海域における合同パトロールは、当初の目的や要求を果たすことができた。

今回のパトロールの結果は、国際法、特に1982年の国連海洋法条約や、2000年12月25日に両国が署名したトンキン湾の境界線、領海、排他的経済水域および大陸棚の画定協定の良好な実施に貢献した。

ベトナム海上警察部隊は、今回の活動が両国関係の継続的な発展への原動力になるものと確信するとともに、今後、両党、両国家、両人民の関係、そして、特に特両国の海上警察部隊の関係がさらに良好なものとなり、新たな発展段階へと引き上げられることを希望した。

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( 翻訳者:松倉むつき )
( 記事ID:6244 )