名画家トー・ゴック・ヴァン:ベトナム絵画の偉大な個性
2021年12月15日付 VietnamPlus 紙


名画家トー・ゴック・ヴァン:ベトナム絵画の偉大な個性


トー・ゴック・ヴァンは1906年12月15日生まれで、生誕115周年を迎えた。近代ベトナム美術を切り開いた画家の一人として知られている。




名画家
トー・ゴック・ヴァン
ベトナム絵画の偉大な個性

生年月日:1906年12月15日
没年月日:1954年6月17日
故郷:フンイェン

近代ベトナム美術における「四傑」の一人:
「1チー、2ヴァン、3ラン、4カン」        
グエン・ザー・チー/トー・ゴック・ヴァン/グエン・トゥオン・ラン/チャン・ヴァン・カン


●トー・ゴック・ヴァンは油彩で非常に成功した画家である。
●初期の頃は街の女性の優美な様を描くことが多かった。以下はその有名な作品である。

「二人の少女と子供」*(1944)、「百合の傍らの少女」(1943)、「少女と蓮の花」(1944)


●1945年のベトナム八月革命の勝利と、フランスによる再植民地化に対抗する戦争は、芸術家の精神を目覚めさせ魂を揺さぶった。トー・ゴックは自身の創作の新しい段階を開始した。

「勤務中のホー主席」版画(1948)、「国防軍」(1945)、「松明をつけて登校」(1954)
「丘のふもとで足を休める部隊」漆絵(1948)

●1954年6月17日トー・ゴック・ヴァンはルンロー峠付近でフランスによる爆撃の犠牲となった。「ルンロー峠」が彼の最後の作品であり、完成したばかりであった。ディエンビエンフーの戦いの勝利後、戻ってくる兵士や民間の従事者を描いた。


●フランスの植民地時代からすでに切手の柄を描いていた数少ない画家の一人である。画家のグエン・ドー・クンとともにベトナム美術批評理論の基礎を築いた。

●ベトナム美術大学の学長(1948)
第一世代となる多くの画家(グエン・トゥー・ギエム、ブイ・スアン・ファイ、ジエップ・ミン・チャウなど)を輩出するのに貢献した。


★以下の作品でホー・チ・ミン文学芸術賞の受賞(第1回、1996):
「北部府のホー主席」(油絵、1946)、「勤務中のホー主席」(版画、1948)「丘のふもとで足を休める部隊」(漆絵、1948)、兵器工場(油絵、1951)、土地改革期の農民のスケッチ集(1953)、丘の上の馬鍬(色粉、1953)、ディエンビエンフーの戦いでの部隊のスケッチ集(1954)


*「二人の少女と子供」は2013年に国宝に指定された。




48年という生涯で28年を芸術家として生きた名画家トー・ゴック・ヴァンは、国家の絵画芸術の礎を築くことに休むことなく熱心に情熱的に大きな貢献を果たし、重責を果たした。

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( 翻訳者:堀春佳 )
( 記事ID:6260 )