ベトナム、中国の漁船に対し、チュオンサ諸島(南沙諸島)から引き上げるよう要求
2021年11月04日付 VietnamPlus 紙
大チュオンサ島(英:Spratly Island/Storm Island、中:南威島)で主権標柱を守るベトナム海軍兵士たち
大チュオンサ島(英:Spratly Island/Storm Island、中:南威島)で主権標柱を守るベトナム海軍兵士たち

ベトナム、中国の漁船に対し、チュオンサ諸島(南沙諸島)から引き上げるよう要求


ファム・トゥ・ハン外務省副報道官は、チュオンサ諸島の東シントン島(英:Grierson Reef、中:東景宏島)の領海内における中国船の活動は、ベトナムの主権を著しく侵害するものであると明言した。



11月14日午後、オンライン形式で開かれた外務省の定例記者会見で、多くの中国船がベトナム、チュオンサ諸島のバーダウ礁(英:Whitsum Reef、中:牛軛礁)で活動していることに対するベトナムの対応について質疑応答が行われ、ファム・トゥ・ハン外務省副報道官は次のように明言した。

「これまで繰り返し主張してきたように、ベトナムは国際法に適合した、チュオンサ諸島の主権を主張する十分な法的根拠や歴史的な証拠を有しており、1982年の海洋法に関する国連条約に適合して確立されたベトナムの海域に対する主権、主権的権利及び管轄権を享受している。ベトナムは、これらの正当かつ合法的な権利を保護するため国際法に適合した措置を断固として一貫してとっている。

ベトナムのチュオンサ諸島・東シントン島の領海内における中国船の活動は、ベトナムの主権を著しく侵害するものであり、1982年の海洋法に関する国連条約の規定に違反し、「南シナ海における関係国の行動宣言」(DOC)の精神と内容の逆をいくものである。

ベトナムは、中国が上記の海域から漁船を引き上げ、ベトナムの主権を尊重し、1982年の海洋法に関する国連条約の実施を心がけ、「南シナ海における関係国の行動宣言」(DOC)を厳守し、ASEANと中国間で南シナ海行動規範(COC)を滞りなく履行するのに好ましい環境を作り、地域の海洋の平和、安全、安定、法的秩序の維持に貢献するよう求める。」

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( 翻訳者:吉武奏 )
( 記事ID:6263 )