駐ウクライナ・ベトナム大使:「西側が報じるほど状況は緊迫化していない」
2022年01月27日付 VietnamPlus 紙
駐ウクライナ・ベトナム大使:「西側が報じるほど状況は緊迫化していない」
ウクライナ東部の状況に関する報道の背景にはかなりの混乱がある。グエン・ホン・タイック大使は、ベトナム人コミュニティに対し、平常心を保ち、経済活動を維持するよう呼びかけた。
1月27日、駐モスクワの国営ベトナム通信社特派員からのオンラインインタビューに答え、グエン・ホン・タイック駐ウクライナ・ベトナム大使は、常時、現状をしっかりとフォローしており、在ウクライナのべとナム人コミュニティを優先的に配慮していると述べた。このことは、大使館にとって最重要任務のひとつである。
タイック大使によれば、ウクライナ東部の状況に関する報道の背景にはかなりの混乱があるが、在ウクライナ大使館は、アクセスが出来ていないドネツクにおける一部コミュニティを除き、ウクライナ全土のほぼ全てのベトナム人コミュニティとの間で、常時かつ直接的もしくはオンラインでの交流を依然維持している。
ウクライナの状況について、大使館は、憂慮に値する兆候はまだ見られず、経済活動は平常通り行うことが可能と評価している。
大使館は、ベトナム=ウクライナ国交樹立30周年を記念する多くの活動を開催している。大使館は、ベトナム人コミュニティに対し、過度に心配せず、平常心を保つことが必要であり、コミュニティにとり主たる利益である日常生活と経済活動を維持するよう呼びかけた。
ウクライナの状況について、タイック大使は、ウクライナの外務報道官の発言を引用し、西側の一部報道機関が報じるほど状況は緊迫化していないと語った。若干の国が外交官の退避・帰国を行っていることは、余りにも慎重すぎる行動である。
在ウクライナのベトナム大使館は、状況をしっかりと注視しており、現状は戦争を引き起こすレベルまでには緊迫化しておらず、また、関係各国は交渉の真っ最中であり、先のジュネーブにおける会合をはじめ、外交関係者間の会談や接触を通じてあらゆる外交努力が行われていると認識している、とタイック大使は明言した。
タイック大使は、この評価は大使館が祖国と在ウクライナのベトナム人コミュニティに対する全精神・全責任をもって行ったものであり、各国の外交官らとの恒常的な意見交換を通して得た評価だと強調した。
タイック大使は、各国の外交関係者は皆、各々の利益を考慮したうえで、問題解決のための合意に達するよう、引き続き交渉継続の架け橋となっているところであると述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:6288 )