ヴー・チエン・タン内務次官がバチカン外務局次長と会見
2022年04月21日付 VietnamPlus 紙
ヴー・チエン・タン内務次官がバチカン外務局次長と会見
ベトナム内務省のヴー・チエン・タン次官は、バチカン市国のミロスワフ・スタニスワフ・ウォシャウスキー国務省外務局次長と意見交換を行い、常に、あらゆる人の信仰、宗教の自由の権利を尊重しこれを保障すると強調した。
宗教に関するベトナムの法律はベトナムが締結した国際条約に適合しており、常に、憲法と法律の規定に従って活動する各宗教組織のための環境を整えている。あらゆる人は自宅にて、もしくは礼拝施設において、宗教儀式を行う自由な権利を有している。
これは、4月21日、内務省においてウォシャウスキー外務局次長と会見したタン内務次官が強調した点である。
会見には、ベトナム側から、政府宗教委員会のヴー・ホアイ・バック委員長、内務省のヴー・ダン・ミン官房長が同席した。バチカン国側から、駐ベトナム・バチカン特使のMarek Zalewski大司教、ベトナム司教協議会官房長のダオ・グエン・ヴー神父が同席した。
会見において、タン内務次官は、ウォシャウスキー外務局次長との間で、ベトナムの当と国家の信仰、宗教に関する方針、政策、法律に関して意見交換を行い、常に、あらゆる人の信仰、宗教の自由の権利を尊重しこれを保障すると強調した。
タン内務次官によれば、宗教に関するベトナムの法律はベトナムが締結した国際条約に適合しており、常に、憲法と法律の規定に従って活動する各宗教組織のための環境を整えている。あらゆる人は自宅にて、もしくは礼拝施設において、宗教儀式を行う自由な権利を有しており、宗教の教育的価値、より良い文化、人道・博愛の精神は社会生活に浸透している。
宗教の源は国家の建設と発展のため発揮されている。愛国競争運動や地域における新しい文化建設運動において、献身的な側面で模範となる多くの宗教関係者が現れた。
近年、とりわけ新型コロナウイルス感染症が複雑に発生する中、各宗教、就中ベトナムにおけるカトリック教会は、多くの文書を制定した各級の地方政府と足並みをそろえて、カトリックの同胞たちが感染症対策やオンライン形式による宗教活動の開催に関する規定をよりよく実施するよう導いてきた。地方における多くのカトリック組織は、健康ケアや治療のための物資を提供するなど病人や貧困者を支援してきた。これらを通じて、カトリック教会は、全国の国民と一緒に感染症の抑制に貢献してきた。
ベトナムのカトリック教会では、神父、シスター、神学生など1,700名以上がボランティアとして、感染症との闘いに参加した。多くの上級聖職者会や教区会は、自主的に、宗教施設を感染症に罹患した患者の治療・療養のための隔離施設として施設を提供した。ワクチン基金への支持に関する政府首相の呼びかけに応じて、ベトナム司教協議会は30億ドンを寄付した。2021年8月、フランシスコ教皇は感染症により困難に直面する人々を支援するため、ベトナムへの10万ユーロの援助を決定した。
タン内務次官は、各宗教組織が、各級の地方政府と足並みをそろえて手を携えて感染症対策に取り組んでいることを認め、これを高く評価していると強調し、バチカン市公国に対し、民族の精神において福音の道を正しく実現するようベトナム司教協議会を引き続き指導し、カトリックの同胞たちが愛国競争運動をよりよく実現するよう導いてくことに期待すると述べた。また、ベトナム=バチカン関係が一層深化し効果が増すよう強化していく。
ウォシャウスキー外務局次長は、一行に対するタン内務次官による盛大な歓迎について、謹んで謝意を伝えた。同次長は、次長の職務に就任後、美しく、平和を愛するベトナム国を訪問したいと希望しており、ベトナム=バチカンとの間が一層良好に発展するよう関係づくりをしたいと願っていたことを伝えた。
同次長は、ベトナム司教協議会が社会保障のための活動に寄与すべく多くの努力を尽くし、宗教活動において法律を遵守していると聞き、大変喜んでいると述べた。一方で、政府と各級の地方政府は、司教協会が医療、職業訓練、社会保障業務の各分野に参加するよう奨励し、そのための環境を整備した。
タン内務次官は、ウォシャウスキー外務局次長がベトナム訪問にあたり多くの前向きな成果を上げられたことに祝意を述べ、また同次長に対し、バチカン市国の関係者とともに、ベトナムの関係機関と連携してベトナム=バチカン関係を促進するよう求めた。
同時に、定年年齢に達したため司教が不在となっている教区の司教の人選・任命について関心を寄せた。司教となる者は、傑出し、神父、シスター、信徒の信頼が厚く、法律を遵守した宗教活動を先導し、地方政府と手を取り足並みをそろえて行動して、ベトナム国家の建設と発展のため積極的に貢献する聖職者である。
ウォシャウスキー外務局次長は、双方が、関係促進に向け多くの交渉を実施してきたことについて意見を述べた。同次長は、9回目の交渉も引き続き円滑に行われ、駐ベトナム・バチカン特使の活動規定に関する基本的な内容について合意に達することを期待すると述べた。
【写真】バチカン市国のミロスワフ・スタニスワフ・ウォシャウスキー国務省外務局次長と会見するベトナム内務省のヴー・チエン・タン次官
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:6330 )