ベトナムは中国に南シナ海の軍事化をやめるよう要求する
2022年04月07日付 VietnamPlus 紙

ベトナムは中国に南シナ海の軍事化をやめるよう要求する


ファム・トゥ・ハン副報道官は、「ベトナムは中国に対し、ベトナムの主権を尊重し、軍事化をやめ、地域に緊張を引き起こすような行動をしないよう要求します」と述べた。



4月7日午後、外務省の定例記者会見において、外務省のハン副報道官は、中国が南シナ海のいくつかの島を完全に軍事化しているとの情報に関連して、「ベトナムは、ホアンサ諸島(西沙諸島)とチュオンサ諸島(南沙諸島)に対する主権、そして、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき確定されたベトナムの海域における法的権利を確認する十分な法的根拠と歴史的証拠があります」と強調した。

ハン副報道官は、南沙諸島に属する一部構造物の軍事化を進めることは、この島に対するベトナムの主権を侵害するのみならず、ASEANの各文書に影響を与える恐れがあるなど域内各国や国際社会の懸念を引き起こし、南シナ海海域の平和、安寧、安定の維持に不利益をもたらすと強調した。

「ベトナムは中国に、ベトナムの主権を尊重し、軍事化をやめ、地域に緊張を引き起こすような行動をせず、良好な環境を維持し、引き続きASEANとともに南シナ海行動規範(COC)が本質的かつ効果的で、国際法と1982年のUNCLOSに見合ったかたちのものとなるよう、その交渉促進と早期完了に向け努力することを求めます」とハン副報道官は明確に述べた。

3月19日から4月9日まで行われた、中国による南シナ海上での軍事演習に対するベトナムの反応について記者からの質問に答え、ハン副報道官は、「本件にかかるベトナムの立場については、2022年3月7日に明確に述べました。ベトナムは、再度、中国側に対し、1982年のUNCLOSに則り決定されたベトナムの排他的経済水域を尊重し、これに対する侵害行為をやめ、抑制に努め、状況を複雑化させるような行動をせず、南シナ海の平和、安寧、安定の維持のため貢献するよう求めます。ベトナム側は、本件に関して引き続き中国側とコンタクトを取っていきます」と強調した。

海上での共同パトロールに関する協力の提案について、ハン副報道官は、「常にベトナムは、域内の国々と国際社会の願いに見合った共通利益のため、国際法と1982年のUNCLOSに基づき、各国と協力して南シナ海における平和、安定、安寧、安全、協力、発展に寄与することを希望しています」と述べた。

こうした希望に基づき、これまでの間、ベトナムはカンボジア、中国、タイのような域内の国々と共に共同パトロールを協力して実施し、科学研究、環境保護、海上での犯罪および各種の経済犯罪活動の防止にあたり国際協力を実施してきた。



【写真】外務省のファム・トゥ・ハン副報道官

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( 翻訳者:飯野眞音 )
( 記事ID:6341 )