ウー・ジミーを含む4人の死刑執行を軍評議会が発表した
2022年07月25日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙


 88世代の学生指導者の一人であるウー・ジミー、国民民主連盟(NLD)元国会議員ウー・ピョーゼーヤートーと他2人の死刑が執行されたことを軍評議会が国営新聞で正式に発表した。
 他2人とは、コー・フラミョーアウンとコー・アウントゥラゾーのことで、4人全員に軍事法廷が死刑判決を下していた。コー・フラミョーアウンとコー・アウントゥラゾーの二人は去年の3月に、フラインターヤー区で軍評議会への情報提供者とされる一人の女性を殺したとして捕まっていた。
 52歳のウー・ジミーと41歳のウー・ピョーゼーヤートーの家族を先日インセイン刑務所に呼び、対面ではなくコンピューター画面越しにZoomで面会した後、インセイン刑務所で2人の死刑が執行されたことが分かった。
 死刑執行時の詳細は分かっていないが、7月23日土曜日午前中に執行されたと本紙(ミャンマーナウ)情報提供者が述べた。
 家族との面会の際に、「人には生まれながらに決まった人生がある。私は瞑想をしている。自分の信じる仏法に従って生きている」とウー・ジミーが話したことを今回の状況を知る者が述べた。
 家族が刑務所から帰る間際に、刑務所の手順通り引き続き進めていくことや、薬や飲食物などを家族が届けに来ないよう刑務所当局が伝えたことなどがわかっている。
 「今回のように政治囚を死刑に処すことは自分の権力を維持するために国民を恐怖で脅すことだと思える。これは世界の意見に反しているのだ。これは国の負のスパイラルをさらに悪くさせるであろう」と国民統一政府外務副大臣ウー・モーゾーウーが述べた。
 クーデター後、軍評議会がヤンゴンにある6つの区に戒厳令を発令し、逮捕した多くの反軍政デモ参加者に軍事法廷で死刑判決を下した。
 政治囚支援協会(AAPP)の7月22日の発表ではウー・ジミーとウー・ピョーゼーヤートーを含む117人が死刑判決を受けたとされている。その中で18歳未満が2人おり、41人がまだ捕まっておらず欠席裁判で判決を受けた。
 死刑に関して国際社会が激しく非難、抗議していたが、軍評議会は絞首刑を執行する準備を引き続き行うことを発表していた。
 軍事法廷で23種類の罪に判決を下すこと、死刑執行を認めること、執行取り消しをクーデター指導者上級大将ミンアウンフラインのみが承認できることも軍評議会の戒厳令で定められている。
 ミャンマー軍は民族虐殺のような戦争犯罪を引き続き行うおそれがあり、逮捕した人々を絞首刑に処す準備を止めるよう国連人権高等弁務官ミシェル・バチェレが7月14日に述べていた。
 軍評議会の死刑の準備に関して国連を含む国際社会は激しく非難しているのと同様に、ミャンマー国内の一部外国大使館も非合法政府である軍評議会にはそうした死刑執行を実施する権利がないと述べていた。

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( 翻訳者:M.T.T )
( 記事ID:6451 )