ベトナム国会国防治安委員会一行が訪米
2022年07月30日付 VietnamPlus 紙
【写真①】ホアキン・カストロ米国下院議員と会見するベトナム代表団(写真:カック・ヒエウ/国営ベトナム通信社)
ベトナム国会国防治安委員会一行が訪米
ベトナムは、独立、主権、領土保全、相互の政治体制の尊重に基づき、米国との包括的パートナーシップが一層実質的に、より深化するよう発展させたいと常に望んでいる。
駐米国営ベトナム通信社特派員によれば、7月26日~30日まで、国会常務委員で国会国防治安委員長を務めるレ・タン・トイ少将(党中央委員)率いる同委員会代表団が米国および国連を訪問した。
米国訪問中、一行はアダム・スミス下院軍事委員長およびマイク・ロジャース上級委員から成る同委員会と会談を行い、ホアキン・カストロ下院議員・米ASEAN議員連盟議長・下院情報問題常設特別調査委員会委員以下、タミー・ダックワーズ上院議員、上院軍事委員会員、ビル・ハーゲティ上院議員・上院外交委員会委員・上院歳出委員会委員と会見し、ジョン・ティエン国土安全保障省次官、ジェシカ・ルイス国務省補佐官、エリー・ランナー国防省補佐官と面会した。
訪米中、一行はパトリック・リーヒ上院議長補佐官・上院歳出委員会筆頭理事、ジャック・リード上院軍事委員会委員長補佐官、ジム・インホーフ上院軍事委員会上級委員とも面会した。
会談において、国会国防治安委員会のトイ委員長は、このたびの訪米は、越米包括的パートナーシップを引き続き強化して、より深化し実質的になるようこれを発展させ、同時に両国国会機関間の協力また国防治安分野での協力が一層効果的に行われるようこれを促進させる目的で行われる、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後、初のベトナム国会訪問団による訪米であると強調した。また委員長は、米国はベトナムにとり極めて重要なパートナーであることを認め、米国がベトナムの独立と繁栄を一貫して支持してきたことを高く評価していると強調した。
ベトナムは、独立、主権、領土保全、相互の政治体制の尊重に基づき、米国との包括的パートナーシップが一層実質的により深化するよう発展させ、かつ適切な状況に至った際に両国関係を漸進的にアップグレードさせたいと常に望んでいる。
米国の議員および米国政府は、一行の訪問を重視し高く評価している。同時に、ベトナムは米国の重要な戦略的パートナーであると強調した。
米国議会は、越米関係を力強く支持しており、両国関係が新たな発展段階に向かうことを期待している。ベトナムの経済発展、戦争被害の克服、ダイオキシン汚染処理、爆弾処理、障碍者支援、ベトナム兵の遺骨捜索などベトナムへの協力と支援への注力をはじめとする国防安全保障協力を強化への支持と、ベトナムの航行能力向上および訓練支援を引き続き約束した。
また、米国側からも、ベトナムが国連の平和維持活動と双方の条件とニーズに照らしたその他活動に参加することを支援する用意があると表明した。
双方は、特に議会の最高指導者をはじめとするハイレベル訪問団の往来促進、相互理解醸成のため若手議員を含む米国議員とベトナム国会議員による多様な形式での協力拡大など、両国議会間関係をより強化するための具体的な措置について意見交換した。
両国議会間、議会の専門委員会間、議員・議員補佐官友好連盟間の意見交換・連携スキームの構築を推し進めるべく、ベトナム国会としては米国議会に対し、早期にベトナムとの親密な議員連盟を設立するよう要請した。
加えて双方は、立法、監察の活動、およびサイバー犯罪、ハイテク犯罪、経済犯罪、違法に人身を運び売買する犯罪をはじめ国境を越えた犯罪との闘いにおける情報についても交換し経験を分かち合い、また双方が共に関心を有する国際と地域の問題についても意見交換を行った。
アトゥル・カレ国連活動支援担当事務次長との会見において、トイ委員長は同次長ならびに国連に対し、ベトナムの国連平和維持活動参加を積極的に支援してくれたこと、またベトナムによる国際問題の解決への参加を通じた能力と地位向上に向け、ベトナムをサポートしてくれたことに謝意を表明した。
国連、および事務次長個人に対し、ベトナムが、全世界のため紛争の解決、平和と安定の維持という国連の上位目標達成に向けより多くの貢献を果たすべく、引き続きベトナムを支援していただきたいと求めた。
またトイ委員長は、▽ベトナムの警察部隊による国連平和維持活動への参加、展開の支援、▽ベトナム側へのトレーニング支援、▽活動への貢献と活動中の損害に対するベトナム側への金銭支払い問題解決への配慮といった事項を含む、今後ベトナムが形態と数の両面で国連平和維持活動への関与を深めるにあたって、好条件を整えていただくよう国連に要請した。
トイ委員長は、訓練・トレーニングにおけるベトナム側の経験を共有し、国連に対し、ベトナムにおいて各国の平和維持部隊に向けた訓練・トレーニングコース開講を検討していただき、3者協力を推進したいとの期待を述べた。
アトゥル・カレ事務次長は、▽国連アビエイ暫定治安部隊( UNISFA) への第1工兵部隊の派遣、▽国連南スーダン派遣団(UNMISS)に属する医療基準レベル2およびレベル4の野戦病院への派遣、▽3者協力のスキームを通じたトレーニング実施、▽在ベトナムの国連幹部に向けたコロナワクチンの提供支援など、国連平和維持活動に対するベトナムの積極的な参加を支持しその貢献を高く評価した。そのうえで、実地トレーニングや方針策定業務においてベトナムを引き続き支援することを確認し、域内国をはじめ他国に向け、平和維持活動参加部隊のトレーニング経験を共有してほしいとの希望を述べた。
この場を借りて、アトゥル・カレ事務次長はベトナム政府、外務大臣、国防大臣、前国防大臣に向け、真心からの謝意を伝えた。
米国訪問中、一行は在米ベトナム大使館および国連常駐代表部を訪問し、各幹部と面会して報告を聞き彼らの貢献ぶりを称えた。
【写真①】ホアキン・カストロ米国下院議員と会見するベトナム代表団(写真:カック・ヒエウ/国営ベトナム通信社)
【写真②】ジョン・K・ティエン米国国家安全保障省補佐官との会談に臨むベトナム訪問団(写真:カック・ヒエウ/国営ベトナム通信社)
【写真③】レ・タン・トイ委員長とアトゥル・カレ国連活動支援担当事務次長(写真:カック・ヒエウ/国営ベトナム通信社)
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( 翻訳者:メディア翻訳ベトナム語班 )
( 記事ID:6491 )