航空機銃撃事件についての軍評議会の非難に対し、 KNPPはテロ行為を行うために指示したことはないと反論
2022年10月02日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙


クーデターで権力を奪取した国軍評議会が管轄するミャンマーナショナル航空(MNA)の航空機が銃撃された事件について、軍評議会側からの非難に対しカレンニー民族進歩党(KNPP)は声明で本日それを否定した。

MNAの航空機1機は、9月30日(金)午前8時45分ごろロイコー空港に着陸する時高度約3500フィート(訳註: 約1キロメートル)、滑走路の北側約4マイル(訳註: 約6.4キロメートル)のところで銃撃されたと軍評議会は伝えた。

銃撃はKNPPと国民防衛部隊(PDF)が行なったものとし、男性一人が負傷したことを軍評議会側は報道した。その上でKNPPとPDFは軍事行動と無関係の標的を攻撃しテロ行為を犯しているとして非難した。

そのような嫌疑に関して、KNPPが調査を行ったところ、空港に着陸する際、高度3500フィートで飛行中に地上から小火器で射撃するということは、小火器の射撃速度と弾道を鑑みればどのようにしても不可能であると発表した。

また、ロイコー市中心部とロイコー市内へ繋がる道路、ロイコー空港、滑走路と繋がっている地区内周辺を特別重要安全地域としてテロリスト軍評議会は戦力を配置しているため、滑走路から北側4マイル離れたところでKNPPの部隊が入り込んで活動することはできないと述べた。

銃撃によって負傷したのは一般人ではなく軍評議会軍隊の二等軍曹テインソーニュンという人であるほか、撮影した航空機の胴体の写真を見ると、金属片が外側にまくれており弾道が外側に出て広がっているため、外側から銃撃されたことはありえないとKNPPは再度発表した。

しかし、ロイコー空港の航空機が銃撃されたことに関して、「高度3500フィートならば1000ヤード(訳注:914.4メートル)ほどしかない。1000ヤードぐらいならばNATO7.62ミリ弾、0.5マシンガンのようなもので撃った場合は当たるだろう」と弾道の状態からして外側から撃ったと思われることをミャンマー平和・安全研究所の事務局長であり、武器弾薬専門家であるドクター・ミンゾーウーはBBCに語った。

KNPPは民族平等、公平、平和、自己決定権の完全な実行権を有するフェデラル連邦制民主主義国家を築くため、70年以上にわたり反乱革命を行ってきた。現在の独裁制度を排除し、フェデラル連邦制民主主義国家の誕生のために他の団体とも共同で取り組んでおり、テロ行為のための基本原則はなく、指導もしていないという。

テロリスト軍評議会の報告には疑わしい点が含まれており、団体の名前を明らかにして旅客機を武力攻撃したと非難しているのは、証拠がなく、意図的に名誉棄損のために捏造しているだけだとKNPPは見解を述べた。

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( 翻訳者:H.K, M.I, H.O )
( 記事ID:6499 )