ラカインでの一時休戦、何の保証もないまま戦闘再開の可能性
2022年11月29日付 その他 - ミャンマープレスフォトエージェンシー 紙


29 Nov 2022

AAや現地の住民は、ラカインで暴力的な国軍とアラカン軍(AA)との間で突然、しっかりとした保証もないまま一時休戦となったが、戦闘はいつでも再度起こりうると話す。

現地住民によると、今回の突然の一時休戦は、日本財団の笹川会長の仲裁によって11月26日に実現したものの、両者は依然として軍事活動を行っているようだ。

AAの報道官カイントゥカは「文書に署名したわけでもない。私達は 両者の非公式な取り決めに同意したまでで、どちらかが何かをしたらいつでも戦闘は再開しうる」と述べる。

休戦期間に両者が執り行うべき基本原則もまだ決めていない一方で、非公式で決めた約束の遵守に関して、監視を継続する旨をAA側が述べたほか、地域住民はそのような動きを 不審に思いながら注視している と述べた。

ポンナーチュンのある住民は本紙に対して「今日までシットウェ・ポンナーチュン間の自動車道をまだ再開してくれないし、 軍もAAも軍事活動を行なっている。再び戦闘は起きないと 、双方とも保証してくれない 。私たちも信じていない。警戒して見守っている」と述べた。

ラカインでは、国軍とAAに所属する兵士が数万に達し、双方が対立する状態にある上に、どちら側も撤退していく様子が見て取れず、互いに警戒しあっている膠着状態であると地元の人々は言う。

続けて3ヶ月近く封鎖されていたシットウェ・アングーモー・マウンドー間の自動車道は再度開通したが、アングーモーからマウンドー北部への道路一帯に数千の暴力的な国軍の兵士が確認できるほか、検問 も至る所でまだあると述べている。

マウンドー北部在住のある住民は本紙に対して「国境警備隊も兵士たちも、どの場所にも数多くいる。どの場所でも検問をかなり実施しているところだ。AAも、一部の地域では200人から300人ほどの勢力を配置しているところだ」と話した。

ラカインでの戦闘の内、マウンドー郡での戦闘において暴力的国軍は駐屯地や警備詰所 を手放した他、兵士の死傷や逮捕、武器弾薬の損失なども多くあるため、1万近くの勢力でAAに反撃を行なっている。

本紙が持つ現地の情報源によると、その戦闘のなかで暴力的国軍は重火器での戦闘を多く実施した他、軍用ヘリ、戦闘機などを用いて攻撃し、一部戦闘では第77師団、第22師団と国境警備隊が合流し、500人から700人の勢力を使って攻撃を行なっているようだ。

現在は一時停戦していると言うものの、シットウェ市からの出口 でありテロリストたる国軍の憲兵の検問所すらこれまで再開されていないことで、州都シットゥエーから他の諸都市へ車道を通って来ることができない他、シットウェ市へも他の諸都市から 車道を通って行くことができないでいると現地の住民は述べている。

そのほかにテロリストたる国軍側の上陸艇や海軍によって水路の往来は厳重に検問が実施されている最中であり、全ての兵士は戦闘に就ける状態であると、様子を目撃した市民は述べた。

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( 翻訳者:AK, GM, MH, KY )
( 記事ID:6603 )