パジジー村の教訓
2023年04月13日付 その他 - バーマ・アソーシエーティッド・プレス 紙

 ビルマ暦新年を迎える水祭りの時期に、国民にとって心穏やかならぬニュースが飛び込んできた。他でもない、ザガイン管区のガンバル郡「パジジー」村に、4月11日軍評議会が空爆を行い、それにより子どもを含めた罪のない人が150人近く亡くなったという報道である。
 春の革命が徐々に勢いを加速した時から、軍評議会の軍は地上戦で戦力を浪費する代わりとして空爆を効果的に使用してきた。
 チン州、カヤー側、カレン側で爆撃による集団虐殺が行われ、KIO(カチン独立機構)地域で有名な「アナンパー」においても、軍評議会の空爆により何十人もの人命が奪われた。
 それなのに、他の場所での空爆は自分の場所では起きないと信じていたのか、軍評議会が村々へ出入りを繰り返し、突入しては、放火や強奪、殺害を行っているザガイン管区内での油断から、「パジジー」のように痛ましくやり切れない出来事が起きた。
 特に、パカパ(国民防衛部隊)、パアパ(国民行政組織)をはじめとしたローカルグループの見通しが甘かったのは気になる。いかなる事情であれ、安全性の観点を優先的に考え行動すべきであり、その件に関して何か前もって調整しておく必要があった。ザガイン管区の場合、いつでも空爆が行われる可能性があり、[それに対する」考慮が足りなかった。
 いずれにせよ軍評議会は「怯んでできないことは何もない」と宣い、権力を手放すまいと国民含めあらゆるものを踏みにじり制圧するばかりだ。現在国全土で起きている軍評議会軍による数々の犯罪と、国民の生命と財産の犠牲、損失が、そのことを証明している。
 このような状況下で、革命を遂行している人々の側も、全方面に照らし、タイミングを見計い、必要な行動を執ることができなくてはならない。指令システムを適切に構築し、応答をはじめとして、より結束した組織を作ることを発生した出来事が要求している。
 それができない限り「パジジー」村のような悲劇を繰り返し見聞きしなくてはいけないだろう。それゆえ、革命的な展望をもち、今以上の結束とシステマティックな行動を執ることこそが、軍評議会軍に対する革命を遂行しながら同時に国民の生命と財産を保護することに繋がるのである。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:N.M.M )
( 記事ID:6621 )