「南シナ海での活動は、国際法を厳格に遵守する必要がある」
2023年04月06日付 VietnamPlus 紙
【写真】記者の質問に回答するファム・トゥー・ハン外務副報道官
「南シナ海での活動は、国際法を厳格に遵守する必要がある」
ベトナムは国連憲章と国際法に則った平和的方法により紛争を解決することを堅持し、各国がともに協力して南シナ海問題における意見の相違を解決することを支持する。
4月6日午後、外務省の定例記者会見で、ベトナムの排他的経済水域においてこれまでに中国の海洋調査船「海洋地質4号」の活動が見られたことに対し、ベトナムのコメントを求める記者の質問があった。外務省は既にこの情報についてコメントを出しているが、ファム・トゥー・ハン外務副報道官は、「ベトナムは、南シナ海における活動は国際法を厳格に順守し、1982年国連海洋法条約により確立されたベトナムの各海域に対する主権的権利や管轄権の尊重する必要があるという一貫した姿勢を確認する」と強調した。
ファム・トゥー・ハン副報道官は、ベトナムの海上法執行機関によると、「海洋地質4号」はベトナムの海域から既に去ったと述べた。
中国国家自然科学基金委員会が公表したベトナムの南沙諸島や海域を内包する南シナ海上のいくつかのルートを含む33の“定期調査”地点リストの情報に関し、ファム・トゥー・ハン副報道官は、「何回も確認してきたように、ベトナムは国際法に則した西沙諸島と南沙諸島の主権、また同様に1982年国連海洋法条約により確立されたベトナムの各海域に対する主権的権利および管轄権を確認する十分な法的根拠と歴史的証拠を持つ」と明言した。
ファム・トゥー・ハン副報道官は、1982年国連海洋法条約により確立されたベトナムの南沙諸島や海域における、ベトナムの許可を得ていない調査や学術的研究は、南沙諸島に対するベトナムの主権、ベトナムの海域に対するベトナムの主権的権利、管轄権の侵害であり、よって、価値がないと述べた。
上記情報に先立つ4月4日、China Dailyは中国を訪問していたマレーシアのアンワル・イブラヒム首相とのインタビューを掲載した。インタビューにおいて、アンワル・イブラヒム首相は南シナ海における紛争を解決するための対話を呼びかけ、この問題は乗り越えられない問題ではないと述べた。ファム・トゥー・ハン外務副報道官は、上記発言および南シナ海における相違の解決に関するベトナムの考え方を示した。
ファム・トゥー・ハン副報道官は、「国連憲章と国際法に則った平和的方法による紛争の解決を堅持する国家としてベトナムは、1982年国連海洋法条約により確定された各国の合法的な権利と利益の尊重を基礎として、各国がともに協力し、南シナ海問題における意見の相違を解決することを支持する。また、海上の平和・安定・法秩序、航海・航空の安全と自由の維持、そして、海と大洋の持続可能な開発の推進に対し、積極的、実践的に貢献していく」と明言した。
ファム・トゥー・ハン副報道官は、「そうした主張により、ベトナムは、関係する各国とともに、歴史が残した国境、領土問題についていつでも交渉し、解決し、ベトナムと各国間の友好関係に積極的に貢献し、また、地域と世界の平和、安定にも貢献していく」と確認した。
【写真】記者の質問に回答するファム・トゥー・ハン外務副報道官
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( 翻訳者:西島晴之 )
( 記事ID:6644 )