タンタランを未だ制圧できない軍評議会、捏造情報を広める
2023年11月09日付 その他 - ミッズィマ 紙
2023年11月1日
タンタラン市を軍評議会軍が奪還し、地元住民が戻れるよう計画を実行しているという軍の発表は、捏造情報でありプロパガンダであると、チン民族軍(CNA)とチン防衛隊の兵士らが述べた。
軍評議会軍は、ハーカー-タンタラン間のティー河川に架かる橋、そこからさらにタンタラン市の入り口、第3として国民建設とCB銀行の場所、第4として高台にある病院の土地と基礎教育学校へと、8月から合計約90日間戦闘を展開した末、タンタラン市全域を完全に制圧することができた旨を10月30日に発表した。その発表は誤りで捏造情報であるとCNAの報道官サライン・テッニーが本誌に述べた。
「タンタラン市内では軍評議会軍と私たちの間で戦闘になることはなかった。一か月近く戦闘になっていない。軍と私たちは今日に至るもタンタラン市内に駐屯している。それ(軍の発表)は彼らの捏造情報で、プロパガンダを広めているのだ」とサライン・テッニーが本誌に語った。
ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)、タアン民族解放軍(TNLA)とラカイン軍(AA)が率いて戦闘している1027軍事作戦において、手痛い傷を負っている軍評議会軍が、彼らの部隊員が気落ちし士気が衰えるのを懸念し、タンタラン市の情報を改ざんして発表しているのだとチン防衛隊の一部軍人が分析した。
「誤った情報を公表したいからだろう。自分の人間のモチベーションがあがるように」とチンランド防衛隊(CDF)ミンダッ地域軍司令官サライン・ナインタインが述べた。
今のところタンタラン市の中で軍評議会の軍は基幹基地の他に4つの場所で駐屯していて、CNAとCDFタンタランが市のエリア約半分を占めて駐屯していることをサライン・テッニーが述べた。
タンタラン市を占領し制御するなかで、チン防衛隊の場所から大小様々な武器と死体が得られたことを写真とともに軍評議会が発表した。それらの死体と銃の写真は、自分達の戦死した同志の遺体と武器ではあるが、タンタランの戦闘のものではなく、過去約5ヶ月以上前のハーカータンタランの間にあるロンカーンの戦闘時の古い写真であり、それを偽って発表したものであるとサライン・テッニーが続けて述べた。
タンタラン市に住む人々の住居をチンの軍隊が焼き払って破壊したため、現在地元の人々が再び住み着くことができるよう、準備を整え復興事業を行なっていると軍評議会が報じた。そのニュースをCNAはキッパリと否定した。
「私たち自身で苦労して建てた住居を私たちが壊したというのはどうしたって信じられる話ではない。全国で放火し破壊している犯人が誰かというのは全国民と全世界が知っている問題だ。タンタランに限って、私たちをテロリストとして糾弾し、放火していると主張しているのはとんでもないことだ。それらを信じているというなら、その人間は軍評議会のグルに違いない」とCNAの報道官が回答した。
タンタラン市で戦闘が始まってから、軍評議会軍が重火器やランチャーなどの武器で砲撃したため、人々の住居が焼かれ破壊されたのであり、飛行機の爆撃がある都度、建物が焼き尽くされたことを彼は語った。
タンタラン市は人口1万人ほどで、住居およそ2000棟がある町である。軍評議会が国家権力を掌握して以降発生した戦闘により、地元民は近くの村やインドのミゾラム州側へ戦禍を逃れ、避難せざるをえなかった。今日まで再び住むことはできていない。
現在、北部同盟3団体が率いる1027の軍事作戦に力付けられ、歓迎支持していること、勝利を得ている軍事戦略に対して敬意を表するとサライン・テッニーが語った。
パークゥィー
写真:焼失したタンタラン市(過去の写真)
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( 翻訳者:H.K. U.S. H.T. A.I. )
( 記事ID:6774 )