ベトナムと日本:信頼のパートナー、広範な協力【1】
2023年11月26日付 VietnamPlus 紙
【写真】ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席、ベトナムを公式訪問していた尾辻秀久参議院議長を歓迎(2023年9月6日)。(写真:ベトナム通信社)
ベトナムと日本:信頼のパートナー、広範な協力【1】
ヴォー・ヴァン・トゥオン国家首席による日本への公式訪問は、ベトナム日本間の政治、外交、経済、貿易、そして投資における更なる関係性の深化に貢献するだろう。
【写真】ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席、ベトナムを公式訪問していた尾辻秀久参議院議長を歓迎(2023年9月6日)。(写真:ベトナム通信社)
日本からの招待を受けて、ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席とその夫人は、2023年11月27日から30日にかけて日本を公式訪問する。
ベトナムと日本の正式な外交関係樹立は1973年9月21日のことである。
50年に渡る積み重ねと構築を経て、ベトナムと日本の友好・協力関係はとどまることなく強化され、あらゆる分野で包括的に発展しており、ベトナムの共産党および国家による国際関係の独立自主、多様化、多方面化の外交方針の展開における希望となっている。
*ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席による訪問は、正式な外交関係樹立50周年(1973年9月21日~2023年9月21日)を記念する一連の活動において非常に重要な出来事である。今回の訪問は、二国間の政治、外交、経済、貿易、そして投資における更なる関係性の深化に貢献するだろう。
信頼の政治的パートナー
1973年の外交関係樹立以来これまで、ベトナムと日本は段階的に関係性の枠組みを構築してきた。2002年の「長期的な信頼と安定のパートナーシップ」から、2009年の「アジアの平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ」、そして2014年には「アジアの平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」へと発展してきた。
アジアの平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップを確立して以来、両国間の協力は高い政治的信頼のもとに順調に発展し続けている。
これは、あらゆる分野で多くの成果を達成するための両国間の包括的で広範な協力の基礎となっている。とどまることなく高まっている相互の信頼と理解によって、ますます良好な基盤が構築され、より多くの二国間協力プログラムやプロジェクトが推進されている。
日本は現在、政治、経済、国防・安全保障、文化、教育、労働、観光などあらゆる分野におけるトップクラスのパートナーとなっている。
【写真】グエン・フー・チョン書記長、ベトナムを正式訪問中の岸田文雄首相を歓迎(2022年5月1日)。(写真:ベトナム通信社)
両国の高級指導部は定期的に訪問の機会を設け、国際および地域フォーラムでの交流を維持している。
日本側については、日本の首相はこれまで計12回ベトナムを訪問している。1994年8月に村山首相、1997年1月に橋本首相、1998年12月に小渕首相、2002年4月と2005年10月に小泉首相はASEM 5に出席、2010年10月に菅直人首相、2006年11月、2013年1月、2017年1月、2017年11月に安倍首相が複数回訪問、2020年10月に菅首相、そして2022年5月に岸田首相が訪問している。
明仁天皇と皇后(現上皇、上皇后)は2017年2月28日から3月5日にかけてベトナムを国賓訪問した。徳仁皇太子(現天皇)は2009年2月にベトナムを公式訪問した。秋篠宮皇子は1999年6月にベトナムを公式訪問したほか、2012年8月には個人訪問した。皇太子ご夫妻となった後にも、2023年9月にベトナムを公式訪問している。
ベトナム側に関しては、1995年4月にド・ムオイ書記長、2002年10月と2009年4月にノン・ドゥック・マイン書記長、2015年9月にグエン・フー・チョン書記長が訪問している。
ベトナム国家首席もまた、グエン・ミン・チエット国家首席(2007年11月)、チュオン・タン・サン国家首席(2014年3月)、チャン・ダイ・クアン国家首席(2018年5月)と3度日本を訪問している。
【写真】2021年11月の日本への公式訪問中、ファム・ミン・チン首相と岸田文雄首相は、越日の広範な戦略的パートナーシップをあらゆる分野で新たな高みに、より深く、実質的かつ効果的に発展させることに合意したことを再確認する共同声明を発表した。(写真:ベトナム通信社)
ベトナム政府首相は、ヴォー・ヴァン・キエット首相(1993年4月)、ファン・ヴァン・カイ首相(1999年3月、2001年6月、2003年4月、2003年12月、2004年6月、2005年7月)、グエン・タン・ズン首相(2006年10月、2009年11月、2011年10月、2012年4月、2013年12月、2015年7月)、グエン・スアン・フック首相(2016年5月、2017年6月、2018年10月、2019年6月、2019年10月)、ファム・ミン・チン首相(2021年11月、2023年5月)と、計21回日本を訪れている。
ベトナム国会議長は、ノン・ドゥック・マイン国会議長(1995年12月)、グエン・ヴァン・アン国会議長(2002年5月)、グエン・フー・チョン国会議長(2008年3月)、グエン・シン・フン国会議長(2012年12月)と、計4回日本を訪れている。
両国指導部の訪問や会合と共に、国際会議や地域会議に合わせた頻繁な会談は、両国首脳の信頼関係の強化に貢献し、あらゆる分野における双方向的な関係性の効果的な発展に向けた大きな方向性を示してきた。
それと共に、両国間の省庁、機関、地方間の協力や人的交流は引き続き促進され、多くの好ましい成果をあげている。
【写真】ポン・デ・ロンビエン通り(ハノイ市ホアイドゥック地区)の歩行者天国での日本文化祭「よさこいサマーフェスティバル2023」には多くのベトナムの青少年が参加した。(写真:ベトナム通信社)
特に、両国は外交関係樹立50周年記念に際して500近くの有意義で実質的な活動を行った。先9月21日のベトナム日本外交関係樹立50周年記念式典にてチュオン・ティ・マイ書記局常務は、8世紀以来13世紀以上にわたる人的交流の歴史的基盤を土台に、特にこの50年間の協力と発展を通じてベトナムと日本の関係は真に信頼できる密接なパートナーシップとなっており、政治から、経済、貿易、投資、そして人材協力、文化、教育、科学技術、地域交流、人的交流にいたる多くの分野でますます広範に発展していると強調した。
書記局常務は、ベトナムは常に日本を重要かつ長期的なパートナーと見なしていると明言し、同時に、両国国民の誠意と心と心の結びつきと両国首脳の心を一つにした支持によって、両国は「手に手を携え」未来に歩みを進め、より強固で密接かつ効果的に協力していくものと信じると表明した。
日本の上川陽子外務大臣は今年10月、ベトナムとのパートナーシップを高く評価し、外務大臣就任後(2023年9月13日)の最初の訪問国の一つにベトナムを選んだ。上川外相は、日本はあらゆる分野における両国のより強力かつ実質的な関係の発展の促進を重視し期待していると述べ、両国が引き続きベトナムと日本の広範な戦略的パートナーシップを促進し深めていくよう提議した。
ハイレベル代表団の交流活動に加えて、両国は現在、両国外務大臣が共同議長を務める越日協力委員会(2007年開始)、外務次官レベルの外交と安全保障に関する越日戦略的パートナーシップ対話(2010年開始)、次官レベルの越日の国防政策対話(2012年11月開始)、次官レベルの安全保障対話(2013年11月開始)、貿易・エネルギー・工業に関する合同委員会(2014年開始)、大臣レベルの農業対話(2014年開始)、大臣レベルの越日海洋政策対話(2019年12月開始)など、様々な対話の枠組みを維持している。
両国はまた、国連、ASEAN+会議、APEC、ASEMなどの国際及び地域のフォーラムにおいても緊密かつ効果的に協力しており、アジア太平洋地域の平和、安定、発展にますます積極的に貢献している。これは、ベトナム国家の独立、自主、多様化、多方面化の外交方針と符合するものである。
最も重要な経済パートナー(【2】へ続く)
Việt Nam-Nhật Bản: Đối tác tin cậy, hợp tác sâu rộng
https://www.vietnamplus.vn/viet-nam-nhat-ban-doi-tac-tin-cay-hop-tac-sau-rong-post910067.vnp
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( 翻訳者:奥山和貴 )
( 記事ID:6849 )