軍評議会が軍事費を優先して増額した影響でチャットの価値が下落し、やがて1米ドル当たり5000チャットにまで到達する可能性がある
2024年05月29日付 その他-キッティッメディア紙 紙
暴力的な軍評議会が軍事費と治安維持費を緊急で増額したことを受けてチャットの価値が下落し、やがて1アメリカドル当たり5000ミャンマーチャットにまで到達する可能性があるとヤンゴン経済界が思案して話した。
軍評議会側は2024-2025会計年度に各省庁の予算を公表せずに、ネーピードーで3月22日に開催された財務委員会の会議で2024-2025会計年度について、国家の安定と法の支配のための予算を優先して使うことがあり、緊急基金も増額して使用するとクーデター軍指導者のミンアウンフラインが述べた。
昨年度2023-2024会計年度で、国防省だけが通常支出、緊急支出を含む合計5兆6351億205万8,000チャット(5兆6350億チャット以上)が割り当てられており、実際は上記の額以上に使用したこと、2023-2024会計年度に、連邦の財政収入として25兆3640億チャット以下しか得られず、33兆1750億チャット以上を使ったこと、軍評議会で7兆8110億の赤字があったことが分かった。
「軍のクーデターのあと、国の赤字がとても上がってきている。クーデター後、赤字が8兆近くから今年は防衛費と治安維持費で倍になった。去年(2023-2024)は防衛費5兆6350億を使った。今年2024-2025年度では去年の防衛費の額より倍多い以外に赤字も10兆以上までになってきている。収入と支出において支出がとても大きく上昇したので、赤字は10兆以上にまでなってきている。もう一つは、予算配分の時点より米ドルが強くなっており、(それに連動して、チャットで算出された)費用はさらにかさむであろう状況がみられる。赤字もとても多くチャット紙幣を刷ることを除いて何もできず、チャットの価値の下落は主要な赤字の根本原因の一つと言える」と、ミャンマー商工会議所連合会UMFCCI 会員である事業主が説明した。
一方で、軍評議会は海外からの投資事業の減少のため、外貨の入手額が非常に減っている。中央銀行は外貨の中でも特に米ドルの売却をしていない。中国とミャンマーの国境貿易やタイとミャンマーの国境貿易は戦闘のため、すべて停止している。軍評議会は毎月5000人の新兵を徴兵しているため、軍事費が増加していることも含み、防衛費は変動し、常に使い続けていることから、軍評議会中央銀行も予算編成のために必要な費用、軍に必要な費用を新たに紙幣として発行し、解決しようとしている。そのため、下がり続けるミャンマーチャットの価値を維持し続けられない。このように同氏は語る。
「何が見えてくるかというと、必要な予算が膨れ上がっているときに国の収入は確実ではない。例えば、今までの国の収入は国境貿易である程度見込みがとれた。だが、1027作戦が終わって、中国との国境貿易は完全に停止してしまった。中国国境貿易は毎年米ドルで何十億と入っていた。さらに、タイとミャンマーの国境貿易は停止してしまった。タイ、ミャンマー国境貿易も20億米ドル以上ほど入っていた。そのため、国の収入は半分以上下がっている状態にある。収入は完全に見込みがとれなくなり、支出が多いため、紙幣を発行する以外に方法はない」と同氏は語った。
米ドルの価値が上昇してきている状況を注意深く見ると、5月上旬まで1米ドル3990チャット前後で何か月も安定していたが、5月15日以降、米ドルの価格が一気に上昇してきていることを、米ドルと外貨を扱う大手両替商の1人が述べた。
「5月13日まで1ドル3990チャット前後で安定していた。その後1日30、50、100チャットとゆっくり上昇してきている。今は予想がつかない。例えば5月27日には1米ドル4250チャットほどで取引成立した。しかし、5月28日1米ドル4400チャットにまで跳ね上がっている。不安定な状況である」と同両替商が述べた。
現在の財政状況によれば、1米ドルが50000チャットにやがて到達することはほぼ確実だとUMFCCIの事業主や米ドル両替商が同じ見解を述べた。
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( 翻訳者:N.T,W.S,R.H,M.I )
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