軍評議会の代表の会議への参加はASEANの努力を損なう可能性があるとNUGが主張
2024年10月09日付 その他 - RFA 紙
ASEAN会議に軍評議会代表団を派遣することはミャンマー問題の収束に向けたASEANの努力を損なう可能性があると国民統一政府(NUG)が述べた。
ラオスで開催中のASEAN首脳会議について本紙が質問したところ、モーゾーウー外務副大臣が次のように述べた。
「我々が把握しているのは、非政治的な代表にのみASEAN首脳会議、外相会議への出席を認める旨を決定したことだ。今回は軍評議会を代表する代表者の出席を認めた形になった。ASEANが、ミャンマー問題の解決に向けて支援のための努力をしていることは知っている。そのように支援する際には中立であることが重要だ。今回、軍評議会の代表に参加を認めたことはASEANのミャンマー問題への努力を損なう可能性があると言いたい。」
続けて、ASEAN加盟国の中でミャンマーの隣国の一部がミャンマー問題を解決しようと努力していることはNUGとして歓迎するが、全ての当事者と直接対話し、調整の上進めて行く必要があると述べた。
ミャンマー問題解決に向けた努力を損なう可能性があるというNUGの発言に関して、本紙はASEANにメールで尋ねたが、回答はまだ得られていない。また軍評議会の報道官ゾーミントゥン少将に電話で見解を求めたが、応じてもらえなかった。
AFP通信によると、ASEAN加盟国の政府高官の一部は、約3年半で初めて軍評議会を代表する将校とASEANの首脳らが直接会談できたため、何らかの大きな変化が起きることを期待していると報じた。
2025年に軍評議会が総選挙を実施するべく準備を進めていることはNUGとして許容できない。ミャンマー国内で起きている問題を解決するために連邦制民主国家を建設に向けて全員で協力し合い、協議の上取り組まなければならないとモーゾーウー氏が述べた。
ASEANが取り決めた5つの合意を実行に移すための取り組みにNUGとして継続して協力し、支援を行うと発表した。
ラオスで10月9日から11日までの日程で、ASEAN首脳会議及び関連会議が開催されている。同会議には軍評議会外務省のアウン・チョーモー事務次官が出席している。
ミャンマーと世界各国の200超の市民団体が、軍評議会側が全土において空爆及び法を逸脱した殺戮を継続して行っていることから、ASEANはこれらに加担しないよう10月7日に促した。
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( 翻訳者:A.I,F.K,R.H )
( 記事ID:6973 )