米の参考価格が市場価格の半分程度に抑制
2024年10月29日付 その他 - RFA Burmese 紙
軍評議会は、2024年雨期米と2025年乾期米100緬斗(翻訳者注:1緬斗(バスケット)は約21キログラム)の参考価格を95万チャットに定めており、これは市場価格の半分程度の価格だと農民らが本紙に述べた。
昨日10月18日、軍のナンバーツーであるソーウィン上級大将補が率いる農民権利保護・利益向上運営委員会が米の基礎参考価格を設定した。
参考価格は、米の水分含有率が14%で、くず米、籾殻、ほこり、砂、小石が入っていない状態で46ポンドという指定の基準を満たす米100緬斗当たり95万チャットに設定されている。
安全上の理由から匿名を希望するエーヤワディー管区ピャーポウン郡の農民は、雨期米1エーカー当たりの種籾、肥料と農薬を含む経費の合計が80万チャットを超えるため、基礎参考価格95万チャットで販売しなければならないとなれば、農家は損害を被ることになると本紙に話した。
さらに「種籾や燃料、農薬の費用と、耕作作業や刈り入れにかかる費用で85万チャットほどになる。最低でも85万チャットほどだ。燃料の価格が上がったら更なる出費になる。1エーカーにかかる費用がそのくらいだ。軍が95万チャットという価格をつければ赤字になる」と語った。
現在では、シントゥウェー種米100緬斗が市場価格で、200万チャットになっている。チャービャン種の米100緬斗は300万チャットになっているとピャーポン郡の農家が述べた。
この参考価格を市場価格が上回る場合、市場価格で購入しなくてはならない上、市場価格が参考価格を下回る場合、参考価格で購入しなくてはならないと軍評議会は述べている。
しかし、軍評議会が定めた参考価格と市場価格は2倍も開きがあることから、米を売買するブローカーと取引業者が安く購入することを農民は懸念している。
去年は、米100緬斗を基礎参考価格の75万チャットを最低価格として購入しなければならないと農民の権利保護・利益向上の運営委員会は発表していた。
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( 翻訳者:HR KF IA )
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