ミャンマー ジャーナリストにとって世界で最も危険な国上位5ヵ国入り
2024年10月28日付 その他 - ナリンジャラ 紙
ミャンマーがジャーナリストにとって最も危険な国上位5ヵ国に含まれていることが明らかになった。
フランスを活動拠点とする国境なき記者団の2024年世界報道自由度ランキングが明らかにしたものだ。
前述の調査によるとジャーナリストにとって危険な国は世界に37ヵ国存在するという。
その37ヵ国の中のジャーナリストにとって最も危険な国上位5ヵ国にミャンマーが含まれている。
最も危険な国上位5か国はシリア、アフガニスタン、イラク、ミャンマー、そしてイランだ。
ミャンマーで軍がクーデターを起こした2021年から現在に至るまで、ジャーナリストは重大な危険にさらされており、命の危険を常に案じていなければならない状況だとジャーナリストたちは口をそろえて話す。
ミャンマーの新聞記者でありミッズィマ通信局のニュース編集長ウー・セインウィンは「軍評議会はジャーナリストといえば、彼らの側に立って彼らの意向に沿う形で書き、批判せず、彼らに好意的な論述をする者のみを許容し、ニュース記事を本来あるべきニュースの形に忠実に書けば受け入れない。逮捕し、投獄し、虐待するのだ。こういった類のことはなんでもする。この軍評議会のもとでは、公正、報道の自由というものは一切保障されてない」と本紙に話した。
RSFのランキングはさらに、報道の自由が40パーセントから0パーセントと世界で最も低い36カ国の中にもミャンマーが含まれていることを明らかにしている。
ラカイン州出身の女性報道記者、キンタラピーウー氏も、ミャンマーでもラカイン州でも、歴代の政権下においてジャーナリストは危険にさらされてきたと述べた。
また「今回のクーデター後に状況はさらに悪化した。報道記者であることさえ伏せて稼働しなければならない状況だ。解放区の現状も同じだ。記者には自由も安全もないに等しい」と話す。
軍事クーデター後の3年間で、軍評議会の拷問によって死亡したジャーナリストとドキュメンタリー映画制作者は11人に及び、すべて男性だとアタンという団体が昨年9月に明らかにした。
RSFも、ミャンマーでは軍事クーデター発生から現在までに、ジャーナリスト62人が逮捕され投獄されたと発表している。
ジャーナリスト保護委員会(CPJ)も、ミャンマーはジャーナリストの逮捕件数が世界で2番目に多いと発表。
また、ミャンマーは30年超にわたりジャーナリストに対する弾圧の記録を更新し続けていると、2022年5月2日、ミャンマー戦略政策研究所(ISP Myanmar)が発表した。
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( 翻訳者:N.T、T.O、W.S、H.T )
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