ダザウンタイン灯祭りの盛況目指し軍評議会、強引に準備進める
2024年11月06日付 その他 紙
軍評議会によるクーデターが発生して以来、ヤンゴン市ではダザウンタイン灯祭りが以前ほど賑わいを見せなくなったため、行政長らが寄進の儀式やダザウンダイン灯祭りの開催を強要していることが地元住民の話から明らかになった。
軍評議会はダザウンタイン灯祭りを賑わせるために圧力をかけており、地区長もキャリーゲート(旅客や貨物輸送車両のターミナル)で寄進の儀式をとり行うよう強制しているとヤンゴン市の住民が述べた。
「ダザウンタイン灯祭りのためなどと言ってヤンゴンの人民公園で明かりを煌々と灯している。人の姿はあまり見かけない。一部の郡区のキャリーゲートでは寄進の儀式を行うよう強要するようなことが行われている。威圧的な物言いをされている場面にも遭遇した。それでもこちらの方では次第に賑わいがなくなって来ている。皆怖くて外出できない。夜8時になると外にはあまり人がいなくなる。賑わいを意図的に創り出すために祭りの市のようなものを開いているが、大抵の人はそこにも行かない。閑散としているね。」
市民らの話によると、南ダゴン区でも地区行政長らが何としても儀式を執り行わなければならないと指示をしており、交差点やキャリーゲートに寄付を集めるための臨時スペースを設け、拡声器を使って寄付を呼びかけている。
軍評議会が開催するダザウンダイン灯祭りに参加したくないがために、旅行に出たり休暇を取ったりする市民もいる。
祭りの期間中は、毎年家族が揃って旅行に行ったり祭りに参加したりするものだが、クーデター軍評議会の暴力や殺害、拘束により、家族が全員が揃うことはなくなったと市民の一人が語った。
「以前はダザウンタイン灯祭りの時期には、皆一家揃って楽しく旅行に出かけたものだ。メーミョ・ピンウールインが多かった。しかし、クーデターから3年余りが過ぎた今、物価が上昇したり、家族が揃わなくなったり、移動の安全に不安があったりして一家揃って旅行に出る光景はあまり目にしなくなった。私たちの周りにも全員揃わなくなった家族が多い。革命の時期に命を落とす若者や投獄される者もおり、その家族のように家族の一部を失った遺族に対しては、革命を早く成功させ、暴力軍を早く倒すことでしか責任を果たせないと考える。」
軍評議会はダザウンタイン灯祭りを賑やかかつ盛大に実施すると述べており、タウンジーのダザウンタイン灯祭り目当ての観光客でホテルの予約の80%が埋まっていると述べている。
また、ダザウンタイン灯祭りの期間中、ヤンゴン-パテイン、ヤンゴン-ニャウンウー間のフライトを軍事評議会傘下の航空会社が毎週運航することが発表されている。
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( 翻訳者:A.I,H.K,R.H )
( 記事ID:6989 )