ベトナムは、2000 社以上の日本企業に良い環境を整えることを約束

日本の首相との会合の中で、ファン・ミン・チン首相は、二国間の経済協力の重要性について強調し、引き続き2000社以上の日本企業に良い環境を整えることを約束した。



【写真①】日本の石破茂首相と会合を行うファン・ミン・チン首相（ベトナム通信社）


ベトナム通信社特派員によると、10月11日、ビエンチャン（ラオス）で開催された第44-45回東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳会議及び関連首脳会議への出席を機に、ファン・ミン・チン首相は日本の石破茂首相と会見した。

これは、石破茂首相が就任してから初めての両国首脳会談であった。

会見の中でファン・ミン・チン首相は、石破茂首相が自由民主党（LDP）総裁及び日本の首相に選出されたことに祝意を表し、ベトナムが日本を信頼のおける最も重要で長期的なパートナーとして見ていることを確認し、ベトナムは日本が地域及び世界の平和、安定、協力、発展に積極的に貢献することを支持すると述べた。

ファン・ミン・チン首相は、両国関係の主要な柱である経済協力を促進し、経済連携と経済安全保障を確保するための協力を強化し、重要な協力プロジェクトの進度を促進させることの重要性を強調し、ベトナムにおける投資・ビジネス協力で双方に利益をもたらしている2000社以上の日本企業に引き続き良い環境を整えることを約束した。

ファン・ミン・チン首相は、日本がベトナムの地方における戦略的インフラ開発、都市鉄道、高速鉄道、気候変動対応などのプロジェクトのために新規の円借款の供与を検討することを要請した。

ファン・ミン・チン首相は、デジタル化、グリーン化、循環経済、半導体、人工知能（AI）などの新しい分野での協力を拡大し、労働協力をさらに深め、質の高い人材を育成し、地方の協力と両国国民間の交流を促進することも要請し、日本が引き続き日本在住ベトナム人を奨励し支持する政策を行うことを望むとした。またベトナムが関西地方の大阪府で行われるEXPO2025の成功に向けて、日本と緊密に連携していくことを確認した。

石破茂首相は、ファン・ミン・チン首相と会合を持つことができたことに喜びを表し、ファン・ミン・チン首相によるベトナムと日本間の関係発展への貢献を高く評価し、自由で開かれたインド太平洋戦略を展開する上でベトナムが重要なパートナーであることを確認し、共にベトナムと日本の関係をより深く実質的なものにすることを望むとした。

日本経済の発展にとってのベトナムの人材の重要性を強調し、石破茂首相は、引き続き「技能発展のための雇用計画」を通して、日本で学び働くベトナム人労働者や技能実習生に良い環境を整え、ベトナムの質の高い人材の育成を支援する用意があることを確認した。


【写真②】日本の石破茂首相と会合を行うファン・ミン・チン首相（ベトナム通信社）


石破茂首相は、ファン・ミン・チン首相の経済、貿易、投資協力の強化に関する提案に強い同意を表明し、両国の協力に向けて連携して障害を取り除き良い環境を整えることを約束した。

両首脳は、ハイレベルまた各レベルでの意見交換と接触を通じて、政治的な信頼をより強化すること、国防と安全保障の協力を促進し、既存の対話と協力の体制を効果的に展開し、地域における共通の課題に対応することで合意した。

共通の関心事である地域及び国際的な問題について意見を交わし、両首脳は、ASEAN、国際連合、メコン地域開発などの多国間フォーラムにおける連携を強化し、立場を共有し、互いに支持することで合意した。

南シナ海問題については、双方は平和、安定、安全保障、安全、航空を維持し、1982年の国連海洋法条約（UNCLOS）を含む国際法に適した平和的手段で解決することの重要性を強調した。

この機会にファン・ミン・チン首相は、日本の天皇皇后両陛下をベトナム訪問に招待するトー・ラム書記長兼国家主席の言葉を敬意をもって伝え、日本の首相を早期にベトナムに迎えることを望むとした。

石破茂首相は喜んで招待を受け、今後ベトナム訪問を手配することを伝えた。

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（ 翻訳者:岩瀬陽香 ）
（ 記事ID:7085 )