オケオ文化:特別な価値を有する古代遺産からの観光開発の好機(1)
2025年09月30日付 VietnamPlus 紙
【写真①】アンザン省オケオ社オケオ遺跡地区にあるリンソン寺で発掘遺構を見学する観光客(写真:ベトナム通信社)
【写真①】アンザン省オケオ社オケオ遺跡地区にあるリンソン寺で発掘遺構を見学する観光客(写真:ベトナム通信社)

オケオ文化:特別な価値を有する古代遺産からの観光開発の好機(1)
Văn hóa Óc Eo: Cơ hội phát triển du lịch từ di sản cổ có giá trị đặc biệt



バーテーのオケオ(アンザン省)は、ベトナムの文化的な見どころ、独特な観光商品となる豊かな潜在能力を持つ。問題は、私たちはどのようにして、この価値を効果的かつ持続的なものとして開発していけば良いかということである。


【写真①】アンザン省オケオ社オケオ遺跡地区にあるリンソン寺で発掘遺構を見学する観光客(写真:ベトナム通信社)


オケオ社バーテーに存在した、大規模で煌びやかなオケオの文明文化は、1世紀から7世紀に出現し、さまざまな種類の遺跡及び遺物などの無数の痕跡がアンザン省に最も多く存在している。オケオの丘はこの古代文明に関する重要な遺跡が最初に見つかった場所であり、オケオは他の地方で発見された遺跡すべての総称となった。

この特別な「遺産」の重要な価値を認め高く評価し、推薦書「アンザン省バーテー-オケオ考古遺跡区」(草案)はマイ・ヴァン・チン副首相が承認、署名の権限を文化・スポーツ・環境大臣に委任し、規定に則って世界文化遺産への認定を提議するためユネスコ世界遺産センターに送付された。推薦書は9月30日以前に関係各機関によって送付されている。

このベトナムの特別な古代文化が早急に世界文化遺産となり、同時に地方観光開発の機会を創出することが期待されている。


特別な価値を持つ古代遺産

オケオ文化遺産管理委員会からの情報によれば、オケオ-バーテー考古遺跡区は歴史的、文化的に特別で重要な価値を持つ南部地域の遺跡のうちの一つであり、2012年からは政府首相によって国家特別遺跡に認定されている。

この遺跡地区の世界文化遺産への認定を求めるユネスコへの推薦書の作成は戦略的なステップであり、かつて発展し繁栄したオケオ文化の世界的に優れた価値の保全と活用事業における政府及び地方政府の決意を体現るものである。


【写真②】すりこぎは、オケオ文化の手工業の発展を証明する遺物の一つである。(写真:ベトナム通信社)


それ以前の多くの関係学術会議では、研究者や考古学者たちは、当時のオケオ-バーテーは単なる古代都市というだけではなく、貿易港でもあり、さらには仏教とヒンドゥー教が共存していた宗教の大中心地でもあったことを示す研究や考古学の成果を指摘してきた。

1944年からフランス人考古学者ルイ・マルレが考古学的発掘と研究を実施し、バーテー地区の低い丘の上に分布する一連の遺跡群や、古代の運河網を発見した。L.マルレは古城の外周を特定し、これを古代都市でありオケオ港市であると判断した。

その後、何十年にもわたる発掘作業の中で大量の遺物や遺産が姿を現し、オケオがかつて古代の扶南王国において第1級の発展と賑わいを見せた都市の中心であったこと、またローマ、インド、中国、西アジアとの国際貿易ラインの出会う場所であったことが確認された。

2012年9月27日に国家特別遺跡に認定された後の2015年からは、政府はベトナム社会科学院に対し、各専門組織も参加する遺跡地区全体の研究プロジェクトの実施の主導を委任した。

現在までに、そのほとんどがアンザン省全域の各市、各県、各町に分布しているオケオ文化に関連した80以上の遺跡が発見され、リストアップされている。多くの貴重な遺物がオケオ文化博物館に寄付され、その中の10品は国宝として認定されている。


【写真③】アンザン省、オケオ文化展示室のケンディ瓶(写真:ベトナム通信社)


省のオケオ文化遺産管理委員会の代表によると、ユネスコは2022年1月4日にオケオ-バーテー考古遺跡区を、世界文化遺産書類作成予定リストに登録した。

昨日(9月29日)マイ・ヴァン・チン政府副首相が、ユネスコ世界遺産センターへの推薦書類提出を文化・スポーツ・環境大臣に委任することを承認したことで、ベトナムの特別な古代文化が世界文化遺産として早期に正式認定されることへの希望が開かれた。


***(1)は、Phát triển du lịch từ di sản の前まで

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( 翻訳者:中村樹 )
( 記事ID:7252 )