ユスフ・カラ前副大統領は「ジョコウィ」と組む準備あり

2013年08月27日付 Kompas 紙
ジョコ・ウィドド・ジャカルタ首都特別州知事とユスフ・カラ前副大統領
ジョコ・ウィドド・ジャカルタ首都特別州知事とユスフ・カラ前副大統領
ジャカルタ、kompas.com配信
前副大統領のM.ユスフ・カラ(通称JK)は、もし自身が今でもなお来年の大統領及び副大統領選挙において国民や国家のために尽くせると信じてもらえているのであれば、喜んで受け入れる心の準備がある。しかしそれらは全て、彼を後援することになるインドネシア闘争民主党と国民自身の意図次第である。
「任期中に国民や国家のために尽くすこと、私にはただそれだけです。ジョコウィ氏(ジョコ・ウィドド・ジャカルタ首都特別州知事)と一緒であればそれを実行することができる」と、カラ氏は8月27日(火)、コンパス紙に語った。
カラ氏によると、ウィドド州知事は昨年ジャカルタ首都特別州知事選の候補として同氏が推した人物である。「ジョコウィ氏は性格が良く、能力があり、意思決定を行い、人々の期待に応えることができる。さらに重要なのは、もしも私がジョコウィ氏と組むなら、ジャワ出身者とジャワ以外の出身者の代表による調和が実現するという指摘があることだ」と述べた。
しかしながら、それはすべて闘争民主党党首のメガワティ・スカルノプトゥリ氏と闘争民主党本部、及び国民次第であるとカラ氏は述べた。「私に副大統領が任されるかどうかは今後の展開次第だ。私自身は、今はひたすらインドネシア赤十字(PMI)やモスクの協議会など地域社会に奉仕しているばかりである。それが職務であるように見られていても、私にとってそれらは奉仕活動以上のなにものでもない」とカラ氏は説明した。

手掛かりはメガワティ闘争民主党党首
いっぽう別の取材に対して、インドネシア政治指標研究所所長であるブルハヌディン・ムフタディ氏は、ウィドド州知事の大統領選への躍進いかんを決定する要因はメガワティ闘争民主党(PDIP)党首にあると述べた。
メガワティ氏はウィドド州知事の政治キャリアにおいて中心的役割を担っているとされる。
大統領選での対抗馬とみなされる他の人物との比較においてウィドド州知事が示している人気ぶりはともかく、大統領候補として同氏が躍り出るかどうかの最終決定は、もっぱら闘争民主党党首であるメガワティ・スカルノプトリ氏の手中にある。大統領選挙にウィドド州知事を担ぎ出すかどうかは、同氏の相棒を誰にするのかを含めてメガワティ氏が決定しなくてはならない。
すでに報じられているように、ウィドド州知事はコンパス紙が独自に実施した調査において1400人の回答者から最も高い人気を得た。2012年12月から2013年6月までの調査期間において同氏の人気は17.7%から32.5%に急上昇した。
それどころかウィドド州知事の当選可能性は、プラボウォ・スビアント、メガワティ・スカルノプトリ、ユスフ・カラ、そしてアブリザル・バクリのような2014年総選挙での大統領候補として以前挙げられた数名の有力者たちを凌駕している。
ウィドド州知事の人気は、すでに発表されているいくつかの機関による調査結果の結果からも見て取れる。
パジャジャラン大学の政治学講師であるムラディ氏は、ウィドド州知事の大統領選出馬には3つのシナリオがあると説明した。すなわち、メガワティ氏と組むこと、新しい人物と組むこと、そして他党との連立である。
最適な選択は、ウィドド州知事の片腕となる新たな人物を見つけることである。いっぽう連立政権の選択は、闘争民主党の政治戦略に大いに左右される。
「もし連立を選択する場合、闘争民主党は民主党または福祉正義党(PKS)を避けるのではないか」とムラディ氏は述べた。


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翻訳者:北森理佐
記事ID:276