バガンの寺院等、菩提樹で損なわれる可能性(9-48-1-1, 3-3)

2013年12月08日付 The Voice 紙
 バガン考古学保護区にある寺院・仏塔の外壁に菩提樹が生えることで、歴史的遺産である寺院・仏塔が損壊する可能性があり、長期的保存に差し障る危険性があることが、バガン地区に頻繁に訪れるガイドの話からわかった。
 「バガンにあるスィンミャーシン寺院に、菩提樹が生えているのを見つけた。木が少し大きくなっている」と、あるガイドが語った。
 バガンにあるいくつかの寺院・仏塔の上部付近に菩提樹が生えていることは知られていたが、人員不足と、寺院・仏塔の多さのため、十分に除去作業ができないこと、寺院・仏塔の上部に生えている菩提樹は足場をつくって取り除かねばならないため、足場を一度組み立てるのに4、50万チャットの費用がかかること、役所から除去作業のための経費支給等がなく、困難があること、などを在バガンの文化省担当者が語った。
 バガンの古い寺院・仏塔に十分な除去作業を施せないのは、文化省の弱みであること、寺院・仏塔の数が大変多く、人員が不足しているのは事実であるが、民間団体と協力して取り組まねばならないこと、雨安居の期間にオールドバガンにある寺院・仏塔でパゴダ祭を開催するため、除去作業などをする場合、文化省に許可を申請する必要があること、そのような許可申請において様々な問題があることを、バガン考古学保護区開発保存委員会のウー・トゥーラが語った。
 バガン考古学保護区は、マンダレー管区域ニャウンウー郡に位置しており、総面積19平方マイルに、古代の寺院、仏塔、建造物が計3122基あることを、文化省考古学・国立博物館図書館局事務官らが明らかにした。


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翻訳者:松浦宇史
記事ID:454