アカデミー賞の行方(9-51-1-1,18-1)

2013年12月29日付 The Voice 紙
芸能人らが、成功の印のひとつとして待ち望むアカデミー賞。観衆が自分の好きな芸能人を応援するために、また彼らのファッションから学ぶために、待ち望んで見るアカデミー賞。有名なファッションデザイナーと新人のデザイナーが、肩を並べて自身の最新のデザイン作品を公開することとなるアカデミー賞ミャンマー映画優秀賞授賞式が、12月29日午後3時よりヤンゴン市トゥウンナ・スタジアム(1)で行われることとなっている。

2012年アカデミー賞受賞式は、情報省ミャンマー映画公社が実施する最後の式典であり、翌年からはミャンマー映画協会が主催することとなっている。今年のアカデミー賞受賞式のために、映画評価段階やアカデミー賞プレゼンター補助の選出をはじめ、式典の様々な場面で、ミャンマー映画協会から、多くの芸能人、専門家が参加する機会をえた。
今年のアカデミー賞受賞式のために、2012年中に公開された映画17本を鑑賞し評価する際に、第一段階と第二段階の二段階に分けて鑑賞し、最優秀賞受賞に値する映画2本、俳優2名という競り合いになったときのみ理事会が決定するシステムで、映画の評価をした。評価の各段階でも、前年より芸能人がより多く参加する機会を得て、また主催したミャンマー映画公社からは数名のみが参加したので、昨年のように賞の選考に関して、ぶつかり合いは少ないだろうと期待をもつことができる。
選考システムにおける特徴として、今年、評価のための鑑賞を終えた公開作品17本のうちから、優れたノミネート映画7本を事前に発表した。ノミネート映画作品として、チョーザ監督作、カンスィートゥー、ヘインウェーヤン、メータンヌ、ソーミャットゥーザー、ソーピィダズィン、ミャッケーティーアウン、チョーピョンら出演の「憎しみの炎」、シュエピィガドウン監督作、チョーイェアウン、ミンヤーザー、ナワラッ、ドー・ミンミンキンと子役アーティッら出演の「遺産相続人に相応しくあれ」、ワイン監督作、ピェーティーウー、ポウェポウェ、ソーミャットゥーザーと子役ユンユンら出演の「ワタノキ」、ウェーフマインニョー監督作、ルーミン、ナインナイン、トゥートゥーサン、ニュンウィン、ナンダーフラインら出演の「モーケン族伝説」、コーゾー(アヨウンウー)監督作、チョーイェアウン、カンスィートゥー、ソーミャットゥーザー、ソーミャッナンダー、チョーヤダナーら出演の「卵」、ネーパイン監督作、ヘインウェーヤン、イェアウン、ナワラッ、ユンユンら出演の「雲の姫の伝説」、アウンコーラッ監督作、フランシストゥンルウィンアウン、キンマーウィン、ヌウェニーウィン、ムーメーリー、ムーフニンカインら出演の「カヤンの美」が選出された。ノミネート映画7本の内、6本はアカデミー賞優秀賞授賞式でいつも賞を獲得しているドラマ映画であり、コメディ映画からはコーゾー(アヨウンウー)監督の村落を舞台としたコメディ映画「卵」が珍しく選出されたことが分かった。
ノミネート映画作品リストが明らかになった後、観衆、メディア、芸能関係者は、主演男優賞には、「ワタノキ」に出演した俳優ピェーティーウーと「モーケン族伝説」に出演した俳優ルーミンが、主演女優賞には、「雲の姫の伝説」と「遺産相続人に相応しくあれ」の2本に出演した女優ナワラッと「ワタノキ」に出演した女優ポウェポウェ、助演男優賞には「モーケン族伝説」から俳優のウー・ニュンウィンとウー・チョーヘイン、助演女優賞には、「ワタノキ」と「憎しみの炎」の2本から女優ソーミャットゥーザーと映画「卵」から女優チョーヤダナー、監督賞には「カヤンの美」のアウンコーラッ監督、「ワタノキ」のワイン監督、「卵」のコーゾー(アヨウンウー)監督、作品賞には「カヤンの美」「雲の姫の伝説」「ワタノキ」、撮影賞、音響賞には、「カヤンの美」、編集賞には「カヤンの美」「ワタノキ」がそれぞれ受賞するのではないかと予想した。
アカデミー賞の受賞を予想された俳優、女優たちの中でも、主演男優賞には「ワタノキ」のピェーティーウーに比べ、「モーケン族伝説」でサロン族の役を熱演したルーミンが有力であり、主演女優賞に関しても、「ワタノキ」のポウェポウェに比べ、「雲の姫の伝説」で双子の姉妹役を演じたメーミャッタンとティッレイッサン、「遺産相続人に相応しくあれ」で、息子である見習い僧が托鉢で得た食べものを食べねばならない身体障害者の母親の役を熱演した女優ナワラッの受賞がより有力である。
助演男優賞(注:原文では主演男優賞)は、「モーケン族伝説」に出演したウー・ニュンウィンと芸能界から引退し、仏門に入ったウー・チョーヘインのどちらか一方の受賞が、助演女優賞(注:原文では主演女優賞)については、「卵」で精神疾患を持つ者を演じたチョーヤダナーに比べ、「ワタノキ」で憎悪に溢れた女性を、「憎しみの炎」でふたつの家族の間に生まれた憎しみのために仏門に逃げ込んだ女性を演じたソーミャットゥーザーがより有力視されている。技術面に関する賞である編集賞、脚本賞、音響賞、撮影賞、作品賞には、「カレンの美」、「卵」、「ワタノキ」、「遺産相続人に相応しくあれ」の中から選ばれるであろう。
前年のアカデミー賞授賞式での進行内容を変更して、前年より華やかで立派になるように努めていること、授賞式は午後3時に開始予定で、エンターテインメントの部では、アカデミー賞授賞式開会の歌としてミャンマー映画の歌を、俳優のカウンピィ、スィーピョー、ソーヤンアウン、ゼーイェーテッ、タイサンモス、スーシャ、ジュンコー、ニートゥッカウン、チャンメーミャッノー、エカリーフムーパイン、ベービーマウン、シンユンミャッ、ミーノー、ニェインスーター、テッテッスーフライン、シンシンらが歌う予定であること、その後に、音楽グループThe Treeと一緒に、俳優ミンモークン、ミィンミャッ、ヤンアウン、チョーピョウン、トゥンエインダラーボー、メースウィ、チッサノーウー、ワインスーカインテイン、ソーピィダズィン、サウンエインダラトゥンらが歌って盛り上げる予定であること、アカデミー賞発表の際、各賞発表の間にも、俳優のサイサイカンフライン、歌手のゾーウィントゥッ、演劇役者のティンマウンサン、ミンウィン、ハンゾーモーウィン、ポーチッ、スンザーニーらが出演する予定であることを、ミャンマー映画協会理事のひとりであるウー・キンマウンチンが語った。
昨年のアカデミー優秀賞授賞式で、観客が予想した人物と、実際に受賞した人物が異なったために、多くの批判を受けねばならなかった。今年のアカデミー賞受賞式でも、予想された人物と実際に受賞する人が同じであるかどうかを、12月29日午後3時から、見逃すわけにはいかないだろう。


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翻訳者:松浦宇史
記事ID:490