インドネシア闘争民主党:洪水がジョコウィ、アホック正副知事批判に利用されている

2014年01月22日付 Kompas 紙
就任式直後、ジャカルタ中央市の州庁舎職務室に入る正副州知事(2012年10月15日)
就任式直後、ジャカルタ中央市の州庁舎職務室に入る正副州知事(2012年10月15日)
ジャカルタ、kompas.com
インドネシア闘争民主党のエリコ・スタルドゥガ副書記長は、ジャカルタ首都特別州ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)知事とバスキ・タハジャ・プルナマ(通称アホック)副知事を批判するためにむやみに洪水災害を利用している向きがあるとみている。
 エリコ副総書記によればそうした人びとは、両者が大統領候補として高い支持を得ていることを受け入れていないのだという。
「当然、現在の洪水の状況下ではジャカルタ首都特別州知事は間違いなくターゲットにされてしまう。もちろん我々はこのことを客観的に捉えなくてはならない。洪水という契機がジョコウィ、アホ,ック正副知事をまだ受け入れられない人びとに利用されているのだ」と、去る1月20日、本紙の取材に答えてエリコ副書記長は述べた。
エリコ副総書記によると、ジャカルタを指導する立場についたのちのジョコウィ、アホック正副知事が社会の要望に応えていることが、彼ら自身の大統領候補としての支持率の高さに大きな影響を与えている。
 しかしながら、ジョコウィ、アホック正副知事がジャカルタの問題をまだ解決できていないこともエリコ副書記長は認めた。
 「ジャカルタの問題はたった15ヶ月の期間では解決できない」と副書記長は述べた。
 エリコ副書記長は加えて、ウィドド州知事はプルウィットやリアリオなど貯水池の底を深く掘り下げる工事や浸透井戸の建設、およびチリウン川の改修のような、かねてから決定していた事業計画の実施を早めようと試みていると述べた。
 それにもかかわらず、首都の問題はジャカルタ首都特別州政府の働きだけでは解決しないだろうと同副書記長は話す。なぜなら洪水への対応は、中央政府の調整によるジャカルタ以外の州や県の協力が不可欠だからだ。
 報じられているように、首都の複数の地域で再び洪水が起こってからというもの、ジャカルタの州知事、副州知事両者の業績に対する様々な否定的な発言が表れた。
 その一つは、ウィドド州知事の「抜き打ち視察」には意味がないとする民主党のルフット・シトンプル氏の評価である。
 国民信託党の評議会議長であるアミン・ライス氏は、洪水問題が完全に解決できていないことをジャカルタ市民に謝罪するようウィドド州知事に求めた。
 ウィドド州知事は洪水問題の克服に策を講じてきたとはいえ、アミン氏によれば十分でないという。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:本田麻衣子
記事ID:530