日本、ベトナム航空客室乗務員を処分保留で釈放

2014年04月16日付 VietnamPlus 紙
 ベトナム航空は4月16日午後、同社のグエン・ビック・ゴック客室乗務員(女性)が日本で盗まれた商品を手荷物で運んだ容疑で勾留され、取り調べを受けていた件に関し、日本の警視庁が同客室乗務員を処分保留で釈放した、と発表した。
 ベトナム航空の発表によると、警視庁は、取り調べのため(3月24日から)22日間勾留した後、ベトナム航空の日本支社に対し、グエン・ビック・ゴック客室乗務員(客室乗務員No.35)を処分保留で釈放すると通報してきた。ベトナム航空は、「グエン・ビック・ゴック客室乗務員は現在、東京入国管理局で帰国のための必要な手続きを行っている」と説明した。 一方、ベトナム航空も事件を注視していて、法律とベトナム航空の規定を遵守し、適切な処分を行うためにも、事件に関する正確な情報を収集すべく、日本の関係当局と緊密に連携している。
 これより先、ベトナム航空のグエン・ビック・ゴック客室乗務員は、乗務員専用車で大阪府内のホテルから関西国際空港に向かう際に、盗品の衣類21点、計12万5000円相当(約2570万ドン)を運んだとの嫌疑がかけられた。警視庁によると、グエン・ビック・ゴック客室乗務員は、日本に住む30歳のベトナム人女性から盗品の衣類を密輸するよう依頼を受け、さらに、同じ便の他の乗務員に分けて運んでもらっていたという。しかし、グエン・ビック・ゴック客室乗務員は容疑をすべて否認した。
 さらに、警視庁は、グエン・ビック・ゴック客室乗務員の逮捕状を取った後、ベトナム航空に対し、同じ日本便に乗務していたパイロット1人、客室乗務員4人を事情聴取のため出頭させるよう協力を要請した。グエン・ビック・ゴック客室乗務員(1988年生まれ)の逮捕を受け、ベトナム航空は日本支社での警視庁の捜査に協力し、捜査に必要な情報や書類を提供した。
 ベトナム航空は、違法な行為を隠蔽させないとの固い決意により、日本からベトナムに手荷物の形で盗品を運んだとされる嫌疑を確認するため、副操縦士1人と客室乗務員4人の乗務を停止した。職務の停止を受けたパイロットと客室乗務員は、ベトナム航空の規律を厳守していたかどうかをはっきり説明するとともに、日本から盗品の持ち出しがあったのかどうかを言明する必要がある。
 ベトナム航空の代表は、ベトナム航空は、捜査機関と速やかに協力し、隠匿や責任逃れなどは決してせず、法律に基づき、違反のあったケースについては厳格に処分すると述べるとともに、今後、乗務の際に、規定に反した物品の持ち出しが行われないよう、関連した規定や基準を再検討し、見直していくと確認した。


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翻訳者:佐久間凱士、相野那奈子
記事ID:651