評論家:2014年大統領選挙は「ジョコウィ」とプラボウォのもの

2014年05月12日付 Kompas 紙
プラボウォ・スビアント氏(左)とジョコ・ウィドド氏(右)
プラボウォ・スビアント氏(左)とジョコ・ウィドド氏(右)
ジャカルタ、compas.com配信
2014年の大統領選挙は、闘争民主党(PDIP)のジョコ・ウィドド・ジャカルタ特別州知事(通称:ジョコウィ)とグリンドラ党のプラボウォ・スビアント最高顧問の二組のみの大統領候補と副大統領候補で争われると予想される。他党は両氏に対抗できる候補の新たな擁立が困難なため、上述の二つの勢力と連合するとみられている。
インドネシア科学院(LIPI)の政治評論家、シティ・ズフロ氏は、第一勢力はジョコウィ氏を大統領候補として担ぎ出したPDIPにより主導されるであろうと述べる。同氏によると、この勢力はPDIPと比較的似た理念を持つ政党で構成されるようだ。すでに確実な党の一つは国民民主党(ナスデム)であり、その他に連合が予想されている党は民族覚醒党(PKB)と開発統一党(PPP)の二党だ。
 「首位党である闘争民主党に、開発統一党が加わることになれば、約41.75パーセントの得票率を獲得できる」とシティ氏はジャカルタで5月1日(木)に行われた討論会で述べた。
 シティ氏によると、第二勢力はグリンドラ党が牽引する勢力だ。この勢力は更に大がかりな連立を行うことから、第一勢力にもまして寄り合い所帯になりそうだ。シティ氏のみるところでは、今のところグリンドラ党との連立に積極的な姿勢を見せている党は福祉正義党(PKS)と国民信託党(PAN)の二党だ。これらの三党が連立することによって、合計得票率は約26.27パーセントとなり、グリンドラ党はプラボウォ氏を大統領候補として押し出すことができる。
 この二つの連立勢力の他に、ゴルカル党が指揮をとる勢力もある。ゴルカル党はおそらく民主主義者党とハヌラ党と手を結ぶ可能性があるとシティ氏は見る。これら三党の合計得票は約29.45パーセントに達する。
 「しかしながら、ゴルカル党勢力の大統領候補当選の確率が低いため同党との連立は安全な選択ではない。多くの政党が野党になる準備が整っていないことを考えると、民主主義者党はグリンドラ党と組む可能性が大きいだろう」とシティ氏は述べた。


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翻訳者:池山由季美
記事ID:707