“メガワティの失敗が「ナワ・チタ」をぶちこわす”

2014年10月08日付 Kompas 紙
ジャカルタで行われた宣誓式(メガワティ氏は左から5人目)
ジャカルタで行われた宣誓式(メガワティ氏は左から5人目)
“メガワティの失敗が「ナワ・チタ」をぶちこわす”

ジャカルタ、kompas.com配信
 2014年―2019年国民協議会の正副議長(paket pimpinan)のポストがメラプティ連合(KMP:野党連合)に独占されたことで、与党連合はまたしても議会で敗北を喫する結果となった。この敗北の責任は闘争民主党のメガワティ・スカルノプトゥリ総裁にあるとみなされている。
「守備を築く最初の段階ですでに、メガワティは国民議会にも国民評議会にも一人も適切な人材を配備できなかった」と、インドネシア民主擁護団(TPDI)のコーディネーターであるペトルス・セレスティヌス氏は、プレス・リリースを通じて述べている。
 これに先立って、与党連合は地方首長選挙法や国民議会・国民評議会・地方代議院・地方議会法の批准において失敗している。
 ペトゥルス氏は、「2014年の総選挙で勝利を収めた政党(闘争民主党)の指導者がメガワティ総裁である以上、メガワティ総裁はメラプティ連合におけるプラボウォ・スビアント氏のように、与党連合の中でより重要な役割を担うことになる」と述べる。ペトゥルス氏によれば、本来ならばメガワティ氏は、たとえばメラプティ連合に加わっている政党のトップと協調関係を結ぶなどして、その大役を全うするために「山を下りる」べきである。そのような謙虚な姿勢こそ、議会において、ジョコ―カラ正副次期大統領の支持連合が勝利するための鍵になるという。
 ペトルス氏は「メガワティ氏は民衆の願いに耳を傾けた試しなどない」と語る。そうした為政者らしからぬメガワティ総裁の姿勢は次期政権に好ましからざる影響を及ぼすだろう、とペトルス氏は続ける。「連立をまともに仕切ることができなかったメガワティのせいで、民衆はジョコ―カラによる“ナワ・チタ(新ウィドド政権が重要視する9つのマニフェストの総称)”の理想に大した期待をもつことができなくなった」
 ペトルス氏は議会が政府の計画実現に重要な役割を担っていると考えている。仮に野党陣営が議会を掌握すれば計画妨害も起こり得る。汚職の危険にさらされがちなロビー政治が起りかねない。「メガワティの失敗はジョコウィーユスフ・カラの与党連合の“ナワ・チタ”マニフェストをだめにする」と、ペトルス氏は述べている。


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翻訳者:小島百合絵
記事ID:1052