ジョコ大統領「違法操業船に対するダイナマイト爆破は第一の警告」

2014年12月17日付 Kompas 紙
南カリマンタン州コタバル県のシリン・ラウト海岸で2014年ジュアンダ宣言記念式典に出席したジョコ・ウィドド大統領
南カリマンタン州コタバル県のシリン・ラウト海岸で2014年ジュアンダ宣言記念式典に出席したジョコ・ウィドド大統領
ジョコ大統領「違法操業船のダイナマイト爆破は第一の警告」
写真説明:南カリマンタン州コタバル県のシリン・ラウト海岸で2014年ジュアンダ宣言記念式典に出席したジョコ・ウィドド大統領
コタバル、kompas.com配信
 ジョコ・ウィドド大統領は、インドネシア領海における不法操業の外国漁船に対する法の執行が成果を上げつつあると述べた。大統領は、不法入国船を沈没させるというインドネシアの取り締まりについて、他国の国家元首より複数の抗議を受けていることを認めた。

 「違法操業船を沈没させたあと、他国の国家元首から電話があった。『ジョコ大統領はダイナマイトで船を沈没させたのか』と。私は、これはまだ最初の警告に過ぎない、そのうちに第2、第3の警告をするが、心しておくようにと伝えた」とジョコ・ウィドド大統領は去る15日、南カリマンタン州コタバル県ラウト島北部のシリン・ラウト海岸での2014年度ジュアンダ宣言記念式典でのスピーチで述べた。
 ジョコ大統領は、違法操業船を今後もひるむことなく沈没させ続けると述べた。大統領はインドネシアの海域には5000から7000隻の船が航行しており、その内70%の船が法を犯している状況にあると語った。

 「ここにきてようやくわかるようになったが、連日のように船が拿捕されるので彼らもわれわれを無視できなくなっているようだ。私自身、海洋・水産相に『大統領、昨日は9隻捕えました』と耳打ちされ、『まさか、まだ9隻なのか』と返した」とジョコ大統領は述べ、スシ・プジアストゥティ海洋・水産相はじめ出席した要人たちの笑いを誘った。

 ジョコ大統領は、スシ大臣や他の関係者は、船を沈没させるという法的措置を執り続けなければならないと述べた。しかし、船を沈没させるにあたり、様々な手続きを通し、乗組員の安全を優先するよう、ジョコ大統領は念を押した。

 「1957年12月13日に公布されたジュアンダ宣言によって、インドネシアの海洋資源は単に大きいだけでなく、非常に大きいのだということが再び想起させられたと思う。このようなこと(違法漁業)が二度と起らないようにと伝えたい」とジョコ大統領は述べた。
 ジュアンダ宣言の記念日は、1957年12月13日にインドネシア共和国の領海に関して当時のジュアンダ・カルタウィジャヤ首相によって表明されたジュアンダ宣言を記念するものである。この宣言によってそれまで海岸線から3マイルであったインドネシア領海は、海岸線から12マイルの海域と定められた。海岸線から12マイルの海域を定めることによって、インドネシアの群島の領海が統合された。

 この日は14回目になるジュアンダ宣言の記念式典が執り行われた。
 来年(2015年)、この祝典はアチェ州にてエネルギー鉱物資源省の主催で行われる予定。


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翻訳者:鈴木美咲
記事ID:1186