ジョコ大統領、アジア・アフリカ会議でバランスあるグローバル化求めることを希望

2015年04月20日付 Kompas 紙
インドネシアの愛唱歌である「ハロ・ハロ・バンドン」に加え、ロックバンド「メタリカ」の曲からも迎えられつつバンドンへ向かうジョコ大統領一行
インドネシアの愛唱歌である「ハロ・ハロ・バンドン」に加え、ロックバンド「メタリカ」の曲からも迎えられつつバンドンへ向かうジョコ大統領一行
ジャカルタ、kompas.com

ジョコ大統領は来たるアジア・アフリカ会議60周年記念会議(以下、アジア・アフリカ会議)において、グローバル化における新たな秩序を呼びかけようとしている。アジア・アフリカ地域には世界の関心を要する多くの問題が山積していることを念頭に置いている。

 大統領は18日、首都・ジャカルタのハリム・プルダナクスマ国際空港で「われわれは、新たな秩序、グローバル化におけるバランス、アジア・アフリカおよび中東地域において、われわれ自身がとくに目を向けるべき問題について声を上げ続ける」と語った。

 大統領によると、ジャカルタやバンドンで進められている、アジア・アフリカ会議に向けた準備は95 %以上が完了しているという。会議資料の作成も進められ、19日からは配布が開始する。

 ユスフ・カラ副大統領は、今回のアジア・アフリカ会議が調和のとれたインドネシア文化を全世界に示す機会となることを望み、会議において平和と平等の精神を実行に移さねばならないとした上で、「それは無理矢理にではなく、平和的に行われなければならない」と述べた。

 副大統領は、アジア・アフリカ会議の開催準備は順調に進んでおり、ハリム・プルダナクスマ空港とジャカルタコンベンションセンター(JCC)のアリーナにおける準備は98%整っていると評価している。

副大統領は、アジア・アフリカ会議の開催がジャカルタとバンドンで暮らす住民の日常生活を妨げず、住民の日常生活が会議の遂行を妨げることもないと予想されることから、会議開催期間を休日化する予定はないとの考えを示した。また、「会議をよき形で迎え、若者世代の学びにつながる会議にしなければならない」と述べた。

 アジア・アフリカ会議は2015年4月19日から24日にかけて開催される。高級実務者会合は4月19日、閣僚会合は20日にジャカルタで行われる。

 アジア・アフリカ会議の首脳会合は22日から23日にかけてジャカルタで行われ、アジア・アフリカ会議の60周年記念する一連の行事は24日にバンドンで閉幕する。最終日である24日には各国首脳がバンドンのサボイホーマンホテルから独立会館まで、1955年に開催されたアジア・アフリカ会議を記念して、当時の参加首脳たちと同じルートを行進する予定。今年のアジア・アフリカ会議ではバンドンメッセージ、アジア・アフリカ新戦略的パートナーシップ強化宣言、パレスチナ独立支持宣言の三つの文書に関して合意が期待されている。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:岩野誠太郎
記事ID:1334