バガンのアーナンダ寺院をインドの考古学研究者らが修繕・保存

2015年05月14日付 The Voice 紙
5月14日 マンダレー

 様々な時代の意匠のある古都バガンにおいて、チャンシッター王が建設したアーナンダー寺院の壁画を浮き出させ、補強するため、インド考古局の研究者たちが6年間かけて修繕し、保存するとアーナンダー寺院の仏塔管理委員会のウー・サンウィンが述べた。
 アーナンダー寺院の修繕と保存に関して、ミャンマーの指導者たちがインドに訪問したときに協議したことに基づき、2012年から、バガンの壁に古来から代々塗り重ねられてきた石灰を落とし、壁画をあらわにすること、煉瓦塀の色をはっきりさせること、仏塔の基壇を順番にきれいにすること、壁の剥離した漆喰を塗り替えること、寺院の境内に水たまりをなくすため水路を造ること、正面の像を修理することなどに取り組み、約3年が経過した、残る3年については、担当者と仏塔管理委員会が協議してから取り組んでいく、と同氏が述べた。
 インドに存在するブッダガヤなどの古代文化地区の多くをインド考古局が先導して保存している、とインドで考古学を3年間学んだことのある元学生ウー・ミョーニュンアウンが述べた。
 「アーナンダー寺院では、インドが最新の技術を用いて保存していることを私たちの団体もしばしば見にいっている」と、バガンで結成したバガンを愛する人の団体のウー・マウンロウンが言った。
 アーナンダー寺院の図像が日本占領時代の紙幣に載せられていたこと、インド考古局が2012年の半ば以来、バガンのアーナンダー寺院の修繕事業を始めたことが、アーナンダー寺院仏塔管理委員会への取材よりわかった。


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翻訳者:平野美華
記事ID:1449