ジョコウィ、多くの泥炭が故意に燃やされていると発言

2015年10月31日付 Kompas 紙
2015年9月23日、南カリマンタンのバンジャルバルにある森の火災の様子を視察し、焼け焦げ崩壊した泥炭地域の中心に立つジョコ・ウィドド大統領。
2015年9月23日、南カリマンタンのバンジャルバルにある森の火災の様子を視察し、焼け焦げ崩壊した泥炭地域の中心に立つジョコ・ウィドド大統領。
 ジョコ・ウィドド大統領は、特にジャンビをはじめとするいくつかの地域における泥炭地の火災は意図的な要因によるものだと述べた。
 「もはや明らかだ、多くの土地が焼けている。そう、放火されたのだ」とジョコ大統領はさる10月30日、火災が起きた地域における煙霧に関する対策のためジャンビを訪問した際に述べた。

 同大統領は、いくつかの州で起こった森林と土地の火災に対処するため、政府によるさまざまな取り組みがすでに行われていると語った。
 鎮火の試みは軍隊と警察それぞれ1万1千名を動員し、陸と空の双方から展開された。
 「われわれは1万1千名の軍隊を動員した。警察についても同様である。よって、この2万2千名の軍隊と警察が陸上での消火活動にあたった。上空からは空中放水が行われた。われわれはすでにいくつかの国からも支援も受けている」と同大統領は述べた。
 しかしその消火の試みは想像しているほど容易ではない。ましてや火災は深さ5メートルにも及ぶ泥炭地で起こったのだからと大統領は語った。
 「焼失したのは多くの泥炭で、われわれが想像しているほど容易なことではない。なぜならその広さは全部で170万ヘクタールにも及ぶのだ。これは森林火災ではない。深さ5メートルの泥炭地火災なのだ」と大統領は述べた。
 このためジョコ大統領によると、人工的に雨を降らせるという対策がより重視される。
「以前はもっぱら雲がなく、いくら塩が散布されたところで雲を増やすのは困難だった。しかし最近雲はすでに増え始めたので、継続して散布されるようになった。カッサ航空機のみならずハーキュリーズ航空機までもが、上空に塩を散布するために出動している」と同大統領は述べた。
 同大統領は金曜日の西部インドネシア時間11時45分頃に大統領専用機でジャンビ空港に到着した。
 ジャンビ空港の視界はすでによくなっていたため、飛行機は着陸することができた。これは2日前からジャンビ市に強い雨が降り注いでいたからだ。
 ジョコ大統領のジャンビへの訪問は地元行政の煙霧対策に関するものであった。同大統領は教育文化省が構想した、煙霧からの安全が確保された学校モデルとなった国立ジャンビ市第181小学校も訪問した。
 そのほかに、同大統領は、サロラグン県のブキット・ドゥアブラス国立公園で暮らしているが、煙霧の影響で森を退去した「オラン・リンバ(密林の民:クブ族、ジャンビの森林に暮らす少数民族)」を訪問した。
 彼らの居住地に行くために、同大統領はジャンビ空港からヘリコプターを使わなければならなかった。
 訪問には、同大統領とその夫人にアニス・バスウェダン教育大臣、プアン・マハラニ人間開発・文化担当調整大臣、ニラ・エフ・ムルック保健大臣、バスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅大臣、シティ・ヌルバヤ環境森林大臣、プラモノ・アヌン内閣官房長官が同行した。
 同大統領と夫人、その一行は、ジャンビ市のアバディ・スイートホテルに泊まり、さる10月31日の朝にジャカルタに向けて出発した。
 


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翻訳者:藤浦爽
記事ID:1944