Facebookを通じて財産を横領した3人の被告に判決

2015年12月09日付 VietnamPlus 紙
 12月9日、ハノイ市人民裁判所において、刑法226b条の「財産横領のためコンピュータ、テレコム、インターネットあるいはデジタル・ディバイスを使用」した罪に問われた、ダン・ディン・アイン被告(1995年生まれ、ハノイ市ハードン区フールオン在住)、レー・フー・クエット被告(1996年生まれ、タインホア省タインホア市ハムゾン地区ドンソン通り在住)、グエン・ヴァン・アン被告(1994年生まれ、タインホア省タインホア市ドンター地区在住)の3名の被告に対する裁判が開廷した。
 留意すべきことは、これは、SNSのFacebook上で起きたハイテクノロジー犯罪の形態に関し、ハノイで行われる初の裁判であるとの点である。
 2014年9月から2015年1月22日までの間、ハードン区(ハノイ市)とハムゾン地区(タインホア省)において、インターネットをコンピュータに接続して、ダン・ディン・アン、レー・フー・クエット、グエン・ヴァン・アンは、ソーシャルネットワーク上で多数のFacebookのアカウントに何十倍もの優待を装う通知を、電話カードを納めるスパムとして送り続けた。これは、多くの人に真実だと思い込ませ、個人の電話カードを引出させようと導く方法によって実施するものである。
 その後、騙された人のお金が、被告らが事前に開設したオンライン・ペイメント口座(電子財布のような形式をとり、電子取引専用のオンライン上の決済が行われるもの:以下「口座」に統一)に振り込まれた。そして被告らが各々のクレジットカードで、奪取したお金を引き落としていた。
 具体的には、ディン・アン被告が1284万ドンもの金額を自身の口座に集めていた。この金額から、オンライン・ペイメント社には290万ドンが振り込まれた。ディン・アン被告は1000万ドン近くを引き出し、借金返済と個人の支出に使った。
 ディン・アン被告の犯罪手引きとヴァン・アン被告のサポートのもと、クエット被告は自身の口座に7833万ドンを人々から振り込ませた。
 この金額からオンライン・ペイメント社が受け取った金額は1850万ドンであった。クエット被告は6100万ドンを引き落とし、ヴァン・アン被告に400万ドンを渡し、残りは自身が使い果たした。
 ヴァン・アン被告はクエット被告をサポートした他に、自身の口座に人々から騙しとった126万ドンを振り込ませるために自身も同様の犯罪手法を用いていた。オンライン・ペイメントでの取引額の28万7,500ドン以外に、ヴァン・アン被告は100万ドンを奪取していた。
 裁判所は、各被告の犯罪行為の程度を検討した後、ディン・アン被告に絞首刑ではなく懲役12か月を、クエット被告には懲役24か月を、ヴァン・アン被告には懲役15か月を宣告した。


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翻訳者:松本美里
記事ID:2278